食べ物を「捨てないん(ナイン)」「残さないん(ナイン)」の語呂合わせから、今日は一般財団法人ベターホーム協会が制定した『食べ物を大切にする日』。この日にちなんで調べてみると、日本はかなり“捨てる国”でした。
政府広報の発表によると、まだ食べられるのに捨てられている日本の「食品ロス」は、年間500万~800万トン。すごい数字と思うもののなかなか実感しにくい量ですが、【2012年の日本の米収穫量:約850万トン】とほぼ同じと言われると、ちょっと驚きですよね。その量を国民一人あたりの量に換算すると、毎日おにぎりを1~2個捨てていることになるそうです。
さらに悲しくなるのは、【2011年の飢餓に苦しむ人のための世界の食料援助量:約390万トン】という数字。なんと食料援助の2倍の量を捨てている現実があります。
この膨大な食品ロスの総数のうち、食品メーカーや小売店などから出る「事業系ロス」と、「一般家庭から出るロス」の比率は、ほぼ半々だそうです。ということは、私たち個人個人の努力で、世界の食料援助の1年分を減らすことができるということ。改めて、その方法を確認しましょう。
ノーベル平和賞を受賞した環境保護活動家ワンガリ・マータイさんが使い始めたことで、世界共通語となった「もったいない」という日本語。その言葉と気持ちを大切にして取り組んで欲しい、食品ロス軽減に役立つ“MOTTAINAIポイント”をご紹介します。
家庭から捨てられる食材で最も多いのは「野菜」だそうです。野菜の使い方で結構個人差があるのが「食べる部分」と「捨てる部分」の解釈の違い。例えば、ブロッコリーの茎を捨ててしまうという方、結構いると思いますが、茎は立派な「食べられる部分」!それを捨てずに料理に活用することも、食品ロス軽減につながります。以前のクックパッドニュースを参考にしてみてください。
食材のみならず、料理の残りを処分するのも、できる限り無くしたいもの。冷凍保存を活用するのもいいですが、翌日にも使い回せるリメイク技を覚えておけば、料理の手間もちょっと省けていいですよね!
食料自給率が約4割で、6割を輸入に頼っている日本。他国から大量に買って、大量に捨ててしまう現実を反省し、一人ひとりの小さな努力を積み重ねて、「もったいない」をリードする国になっていきたいものです。(TEXT:大河原裕美)
参照サイト
・政府広報オンライン