フリーランス管理栄養士。2000以上のレシピを開発。
カルシウムが摂れる牛乳。健康的なイメージがありますが、実は食べ合わせがあまりよくない食品、一緒に食べた方がいい食品があるって知っていましたか?そこで管理栄養士が、牛乳との食べ合わせについてご紹介します。
牛乳にはカルシウムが含まれています。乳製品のカルシウム吸収率は野菜などに比べて高いですが、カルシウムは日本人に不足しがちな栄養素のひとつです。そのため、カルシウムの吸収を阻害する食品は牛乳と一緒に食べないようにしましょう。
カルシウムはリンという物質と結びつきやすい性質があります。リンは摂り過ぎてしまうと吸収されずに体外に排出されますが、この時に体には必要なカルシウムもリンと結びついて体外に排出されてしまいます。
リンはインスタント食品、スナック菓子、ウインナーやハムなどの加工肉、清涼飲料水などに多く含まれています。これらの食品を食べ過ぎないようにすることが大切です。
ほうれん草に含まれているシュウ酸もカルシウムの吸収を妨げてしまう物質です。シュウ酸は茹でることで取り除くことができるので、レンチンや炒めて食べるのではなく、茹でて食べるようにしましょう。
きのこや鮭に含まれるビタミンDにはカルシウムの吸収を高めてくれる働きがあります。グラタンやミルク煮などにすると、カルシウムとビタミンDを一緒に摂ることができておすすめです。
小松菜やブロッコリーに含まれるビタミンKには、カルシウムから骨を作る事をサポートする働きがあります。特に骨が弱りやすい女性は、カルシウム単体ではなくビタミンKと一緒に摂ることをおすすめします。ビタミンKは緑黄色野菜の他、納豆にも含まれていますよ。
牛乳は重要なカルシウム源。カルシウムの吸収を阻害する食品に注意しながら、一緒に食べたい食品を意識して、上手にカルシウムを摂っていきましょう。
フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は2,000以上。