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【バカップル夫婦の介護奮闘記】明日から「介護食」を作らなくちゃいけなくなったらどうする?

明日から「介護食」を作ってくださいと言われたら…

突然ですが「介護食」を作ったことありますか?「はい」と答える人は、まだまだ少ないかもしれません。ただ、家族の誰かが倒れてしまい、「明日から介護食を作ってください」なんて場面に遭遇する可能性は誰にでもあります。

そう、介護食は自分に関係ないと思っていても、誰でも「作らなくちゃいけない・食べなくちゃいけない」場面がくるかもしれないのです。

今回は、一組の夫婦「アキオとクリコ」の介護食ストーリーをまとめた本「希望のごはん」から、その場面に遭遇した時にどう乗り越えれば良いのか考えてみましょう。

自他ともに認める「バカップル夫婦」に訪れる試練

アキオとその妻クリコは、友だちのような兄弟のような、親子のような…そんな仲良し夫婦。そんな2人に、ある日試練が訪れます。夫アキオが「口腔底ガン」にかかり食べる力を著しく失い、流動食しか食べられなくなってしまったのです。

料理研究家のクリコは、アキオの体力を回復させ社会復帰させるべく「おいしい介護食」作りに奔走します。ただ、それまで介護食を作ったことも食べたこともないクリコは、「うどんは何分茹でればアキオが食べられるのか?」「ペースト状にした野菜を美味しく食べるにはどうしたら良いのか?」など、右も左も分からないまま、「おいしい介護食作り」をスタートさせます。

孤軍奮闘の末、おいしい介護食ができた…!

一日中キッチンに立ち続けてアキオが喜んでくれそうな介護食を作リ続けた末、やっと手応えを感じる介護食第一弾ができがります。それは、「鮭のクリームシチュー」。

「これ、介護食なの!?」と言いたくなるほどのビジュアルと味のおかげで、アキオは「美味しい〜!」と大喜び。クリコは、やっと介護食攻略法を見つけたのです!それからは、「すき焼き」「ハッシュドビーフ」「棒々鶏」…と、肉料理のレパートリーも増やしていき、苦労続きだった介護食作りが一気に楽しいものになっていきます。

「おいしい介護食」のおかげでアキオが復活!

クリコの介護食のおかげで体力が回復したアキオは、職場復帰を果たします。依然として柔らかいものしか食べられないアキオのために「介護食弁当」を作るなど、クリコは精力的に介護食レパートリーを増やしていきます。しかし、アキオは再び体調を崩し、余命4ヶ月と宣告されてしまいます。果たして、夫婦はこの壁を乗り越えられるのでしょうか…?

生きる希望が詰まった「アキオごはん」

この本は「おいしい介護食レシピ」の他、
・介護食の時短ワザ
・介護食についての相談窓口
・介護食を作るときの注意点
・介護食を作るときのオススメグッズや食材
など、介護食を「初めて作る」人に向けた、ハウツー本にもなっています。

みんな、いつ何時、介護食を作らなくちゃいけない・食べなくちゃいけない状況になるか分かりません。そうなった時でも「介護食」と身構えずに、新しい料理の1ジャンルとして捉えられるくらい、介護食が身近なものになったら良いですね。本の中で、印象的だった一文があります。

「家族でいっしょにごはんを食べて「おいしいね」と笑顔が溢れる食卓、家族のために作る食事、毎日の当たり前の光景がどれほど価値のあることか。」

こんな「おいしい毎日」が誰にでも当たり前に続く、そんな日本の未来がこの一冊に詰まっているのではないでしょうか。

取材協力:日経BP

希望のごはん〜夫の闘病を支えたおいしい介護食ストーリー〜
料理研究家クリコ・著
定価(本体1,300円+税)

ガンで噛む力を失った夫が、妻のおいしい手料理で復活!泣けて、笑えて、生きる力が湧いてくる感動のノンフィクション。トンカツからフレンチトーストまで「おいしい介護ごはん」30点のレシピつき。

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