調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、実は上手に使えば、生活が便利になって、お得にもなる「クレジットカード」についてお話を伺いました。
「キャッシュレス決済」という言葉を耳にしたことがあるけど、「審査とかなんだか難しそう…」「お得と言われても何がお得かわからない!」と思っている方も多いのではないでしょうか? 実は上手に使えば、生活が便利になって、お得にもなるんです。また、コロナ禍で接触を極力減らせるキャッシュレス決済を選択する人が増えています。今まで怖くて使うことを躊躇していた方も、正しい使い方を知って検討してみてくださいね。
キャッシュレス決済とは、プラスチックカード(クレジットカードやデビットカード、電子マネー)やスマートフォンで行うコード決済、ネットバンキングなど現金以外の方法で決済するものの総称です。
キャッシュレス決済の中でも世界的に広くそして多くの人に利用されているのがクレジットカード(以下クレカ)です。そもそも「クレジット」には信用や信頼といった意味があり、カードを持つ人の信用や信頼をもとに上限の範囲内で、買い物や支払いができるものです。クレカで買い物や支払いをすると、後日指定の口座からまとめて引き落としがされる後払い方式が一般的です。
現金とクレカ払い、どちらにもメリットがありますが、現金で支払ってももらえるポイントはお店のポイントのみ。クレカは利用金額に応じたポイントが付与されることがほとんど。また、クレカで支払うと利用履歴が残るので、簡易的な家計簿代わりにもなります。
例えば1%ポイントが付与されるクレカを使ってお買い物をすると、現金ならお店のポイント分のみですが、クレカで支払えば、お店のポイントとクレカのポイントダブルに貯まります。
また、毎月銀行口座から引き落としがされる水道光熱費といった公共料金やスマホ代の支払いをクレカ払いにするだけでも、ポイントは貯まります。例えば毎月の公共料金とスマホ代が2万円だった場合、還元率が1%のクレカ払いにしていたら、年間2,400円分のポイントが貯まります。
いくらポイントが貯まりやすいといっても、複数枚のクレカを使うとそれだけでもポイントが貯まりにくくなります。初年度は年会費が無料でも翌年以降は有料になる場合は、お得に利用できているか再度確認をしましょう。
クレカは、交通系(電車、飛行機、ガソリンなど)流通系(スーパー、コンビニなど)を1枚ずつと、好きなカードを持つとよいでしょう。その際は、優待もしっかりとチェックしておきましょう。例えば、会員特典として優待セール価格で購入できたり、クレカ払いにすることで、通常よりもたくさんポイントがもらえる。など、カード自体の特典もしっかり確認をしましょう。
クレカは1枚だけよりも2枚はあった方がいいでしょう。その理由は、クレカ1枚だけの場合、お財布を落とした際の手続きの間クレカを使うことができなくなるなど、日常生活に支障をきたす場合があります。1枚はお財布、1枚は家に置くようにしておくとよいでしょう。
仮にお財布を落としてしまい、クレカを悪用されたとしても、自分が使ったものではないと期限内に証明ができれば、請求されることはありません。お財布を落としたら必ず紛失届と、早急にクレカを止めるようにしましょう。
クレカ払いには一括払い、分割払い、リボ払いなどいくつかの支払い方法がありますが、金利手数料がかからない一括払いを基本にしましょう。分割払いの2回払いまでは手数料がかからないケースがほとんどですので、利用するとしても2回払いまでにしましょう。
またクレカは支払いや、ポイントがもらえるだけではありません。クレカには付帯保険が無料でついているものもあり、「海外旅行傷害保険」やクレカ払いをした後に買ったものが破損や盗難などで使えなくなった場合に補償される※「ショッピング保険」が代表的なものです。
※購入後90日以内などクレジットカード会社によって諸条件があります。
クレカ払いは、もともと買うためのお金は預貯金口座にあるなど、手元にあることが基本です。しかしクレカ払いの引き落とし日までに1,2ヵ月間あることを利用して、給料日前で手持ちがないからとりあえずクレカ払いをするといった使い方をするのはNG。これは所得の先取りになり、計画的な使い方とは言えません。
無計画な買い物が続くと、カード払いが増え、生活費が足りなくなり、またカードで買い物をして、手元にお金が残らなくなると、リボ払いに変更して…といった悪循環になりがちですので、気を付けましょう。そうなる前に一度ボーナスなどで支払いを終わらせてから、現金と同様の管理に戻すようにしましょう。
クレカは上手に付き合うことで、便利にそしてお得に利用することができます。キャッシュレスとは言え、現金と変わりませんので使い過ぎに注意をしましょう。
※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:Adobe Stock
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)
公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/