今日2月12日は「にっこり(2月)、いいニラ(12日)」の語呂合わせから、いまが出荷最盛期で一番おいしい時期を迎えた「黄ニラの日」です。年中手に入る緑色の「青ニラ」に比べ、ちょっとレアな存在の「黄ニラ」。そのレアな理由を探ってみました。
「青ニラ」と「黄ニラ」の品種は全く同じで、色の違いは育て方の違いです。畑にニラの種を撒き、太陽の下で「青ニラ」に育て収穫した後、その同じ株に遮光シートなどを掛け、太陽をシャットアウトした状態で育てると「黄ニラ」になります。
いわば、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスと同じ関係。このような光を当てない育て方【軟白栽培】をすると、とても柔らかい食感になるのですが、その分、取扱いがデリケートな“軟弱野菜”になってしまうことも、また事実。
「黄ニラ」として収穫した後も光に当たると緑色に変化してしまうため、店頭に並べるのが難しいことから、収穫後すぐに箱詰めして、料理屋さん向けの高級食材として販売されることが多いそうです。でもここ最近は、取り扱うスーパーなども増えてきているとか。
「青ニラ」は独特の香りがあり、繊維質のしっかりした葉なので、生で食べるのはなかなか難しいですよね。でも「黄ニラ」は香りもほんのりで味に甘みがあり、柔らかな歯触りながらシャキシャキ感も楽しめるので、サラダなど生で食べるのもオススメ!もちろん茹でたり、炒めたりしてもいいのですが、キレイな色や食感を楽しむためには、“加熱しすぎない”のがポイントですよ!
(TEXT:大河原裕美)