独自の世界観と色彩感覚を持つ写真で、世界的に有名なフォトグラファーとして知られる蜷川実花さん。プライべートでは、この春小学生になった息子を持つ母としての顔や、子どもの頃からのお料理好きという一面も。
海外ロケに行かれることも多いと思いますが、お子さんが小さい頃はどうしていたんですか?
「幼稚園に入るまでは海外ロケにも一緒に連れて行っていました。海外に行くときはアウトドア用のコンロを持参して、お米や野菜をホテルの部屋でコトコト煮て離乳食を作ってましたね。もちろん、作れないときは瓶詰めの離乳食も利用しましたよ。でも、できる限り子どもの食事は手作りしたいという想いが強いですね、たとえ旅先でも!」
仕事柄、ロケなどで外食する機会も多いと思いますが、自宅での食事作りや食材でこだわっていることがあればおしえてください。
「ロケ(撮影)が続くと外食が中心になって、どうしても野菜不足になるんですよ。海外ロケだと、まず100%が外食。そうすると体が重くなってきて体調のコントロールも難しいんです。体が資本の仕事なので、食べることは大切なエネルギー補給。だから家では意識して野菜を食べるようにしています。ものすご~く大きなサラダボウルに、洗って水切りしておいた生野菜を大量にストックしておいて、そこから毎日食べる分だけガサッと取ってサラダにして食べてます。モッツァレラチーズをトッピングしたり、美味しいオリーブオイルやバルサミコ酢、お気に入りの塩なんかをふりかけてシンプルに食べるのが好きですね」
美味しい調味料を使うとそれだけで料理がグレードアップしますよね。特にこだわっている調味料などはありますか?
「調味料は『絶対コレ』と決めたりはしていないんですが、高くてもちょっといいものを選んでいますね。普通200円くらいで買える塩が1袋1,000円というとすご~く高く感じるけど、そんなにすぐに使い切ってしまうものじゃないから意外にコストパフォーマンスはいいんです。塩ならアンデスの岩塩がお気に入りなんですけど、粗さの違うものを3種類くらい揃えて、料理によって使い分けています。それから、トリュフオイルが大好きなので、なにかとかけてますね。サラダや肉料理にかけても美味しいし。あ、あとね、卵かけごはんにかけると美味しいんですよ~。ぜひ、試してみてください!!」
第一線で働きながら母親業もこなす、まさに「カッコイイ母」を代表する存在の蜷川さん。クックパッドユーザーのママ達にエールをいただけますか?
「TwitterやfacebookなどSNS上で発信されている情報だけを切り取ると、キラキラした生活を送っているママがたくさんいるように感じてしまいますよね。でも、ネガティブな言葉を表には出しづらいというだけで、本当はみんなギリギリのところで踏ん張っているんだと思います。働いているかどうかに関係なく、世の中のママたち一人ひとりが、尊敬に値する存在だし、クックパッドのサイトを見に来るということは、ちゃんとごはんをつくろうという意識が高い人たちばかり。思うようにできず落ち込むこともたくさんあると思うけれど、ママたちはみんな本当に頑張ってる。だから、できないことに罪悪感を持たないで『私って、偉いよね』って、もっと自分を肯定してあげたらいいんじゃないのでしょうか。私自身、日々自分にそう言い聞かせながら悪戦苦闘していますよ。世の中のママはみんな運命共同体みたいなもの。これからもお互いに頑張りましょう!」
お気に入りの1品や思い出のメニューなど、朝ごはんといったらコレ!というメニューを教えてください。
「春夏の朝ごはんには、アサイーボウルを作って食べることが多いかな。作り方は、凍らせた苺やバナナ、野菜、豆乳、アサイーの冷凍ペーストをミキサーでガーッと混ぜてグラノーラの上にかけて、最後に生のフルーツをトッピングすれば完成です。息子はこれをアイスクリームだと思っていて『朝からアイスが食べられる!』と喜ぶんです。本当は、野菜を入れないほうが美味しいんだけど、子どもって野菜が嫌いでしょ。少しでも野菜を多く食べてほしくて、小松菜とか、人参なんかをコッソリ入れています!」
蜷川実花さんの
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(撮影:平岩紗希 テキスト:金直子)