巷では炭水化物抜きダイエットも流行っていおり、炭水化物はダイエットの敵!というイメージがある方も多いかもしれません。しかし、本当に、炭水化物はあまり食べないほうが良いのでしょうか?
そもそも、炭水化物は脳の唯一の栄養素であるブドウ糖の大切な補給源です。炭水化物を摂らないとブドウ糖が不足します。脳のブドウ糖が足りなくなると、エネルギーが足りずに無気力になったり、頭が働かなかったり、イライラしたり、疲れやすくなるというデメリットがあるのです。
今回は炭水化物の重要性や選び方について、栄養士に聞いてきました。
炭水化物は食べ過ぎたり、就寝前に摂ると脂肪になりやすい食べ物です。そのため夕食、夜食は炭水化物を控えめに摂るのがおすすめです。
最近よく耳にする炭水化物抜きダイエットは、炭水化物の摂取量を減らすことで、脂肪を分解して足りないエネルギーを補おうとするので、脂肪が落ちるという理由から人気が出てきたようです。
しかし、炭水化物が足りない状態が続くと、脂肪だけでなく筋肉の分解が始まります。筋肉は寝ている間もエネルギーを消費し、基礎代謝を高める効果があるので、筋肉が減ると結果、基礎代謝も減ってしまいます。
基礎代謝が減ってしまうと、少ない食事量でもエネルギーを供給することが出来るように体が変わります。以前の食事量に戻すだけで、エネルギーが余ってしまうようになり、結果、脂肪が体に蓄えられやすくなります。
つまり、炭水化物は体に必要な栄養素なのです。では、どのような炭水化物を選べばより体に良いのでしょうか。
GI値(ジーアイチ)という言葉を聞いたことはありますか?GI値が低い食材ほど、血糖値が上がりにくく、体に脂肪がつきにくい食材です。白米よりも、玄米、発芽玄米、そば、全粒粉のパンやパスタ、さつま芋、オートミールなどの主食がGI値の低い食材でおすすめです。
これらにはミネラル、食物繊維なども含まれ、不足しがちな栄養素の補給やお通じを良くする効果なども期待できます。
食事においてもっとも大切なのは、栄養バランスです。 なにかだけを食べ続けたり、逆に食べなかったりすることで痩せるのは、体の機能にも支障をきたし、結果的によいことはありません。 上手に炭水化物を選び、バランスよく何でも食べることが大切です。
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