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今日、11月第3木曜日は『ボージョレ・ヌーボー解禁日』。スーパーにもコンビニにも飲み屋さんにも揃っている“旬のワイン”を楽しむコツを、サッポロビール・ワイン戦略部の木暮(キグレ)さんに伺いました。
——そもそもですが、ボージョレ・ヌーボーってどういうお酒ですか?
フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区で今年収穫されたブドウを仕込んだ「新酒(ヌーボー)」のことを言います。“ボージョレ地区で今年醸造した出来立てのワイン”といえば分かりやすいかも知れません。
——ボージョレ地区のワインには、どんな特長がありますか?
ヌーボーを含め、ボージョレ地区で醸造されるすべてのワインは「ガメイ種」というボージョレ地区独自の品種のブドウで造られています。ブルゴーニュ地方のボージョレ地区以外の地区で通常使われている「ピノ・ノワール種」という品種に比べ、「ガメイ種」は色調がやや深く果実味が豊かなワインとなります。
——「ボージョレ・ヌーボーには白ワインがない」というのは本当ですか?
本当です。フランスのワインに関する法律(原産地統制呼称法)で、「ボージョレ・ヌーボーと呼ぶワインは、赤もしくはロゼのスティルワイン(発泡性でないワイン)のみ」が認められていて、「白」はありません。
ただ、ボージョレ地区の隣のマコンというエリアで白ぶどうのシャルドネで造られる「マコン・ヴィラージュ・ヌーボー」というものがあります。
また最近では「ガメイ種で製造したスパークリングワインをヌーボーと呼んでよい」と認められるなど、新しいワインの可能性に対応した変化も出てきています。
——なぜ「11月第3木曜日」が解禁日なんですか?
ボージョレ地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのが11月初旬。その時期に合わせて一番最初に制定された解禁日は「11月11日」でした。でも「11日」にしてしまうと年によっては土曜日や日曜日になることもあって、週末はワインショップやレストランが休みになってしまうフランスでは「解禁日に売れない」という状況が発生したため、フランス政府がその解決策として、1984年に「毎年11月第3木曜日」に決めたものです。
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