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2人前レシピで4人前作る時、調味料は「倍にする」が正解?大事なのは… 管理栄養士に聞いてみた

2人前記載のレシピで4人前作る時、調味料は倍にする?

レシピサイトを参考にお料理をする時、「記載は2人前だけど4人前作りたい」ということありますよね。野菜やお肉などは倍量にしていいと想像はできるものの、調味料の分量はどのように考えればいいか悩むこともあるかと思います。

そこで管理栄養士がレシピ分量を変えた時の調味料の考え方について解説していきます。

基本的には「倍量の調味料を入れる」でOK!

調味料は「量」ではなく「割合」で美味しさが決まる

味付けの基本は「素材に対して一定の割合で調味料を入れる」ことです。私たちが「美味しい」と感じる味付けの割合はだいたい決まっていて、レシピを考える際はその割合を考慮して入れる調味料の量を決めています。

そのため、基本的に分量が増えるつまり素材の量が増えるのであれば、その分調味料は増やして問題ありません。2人前記載のレシピで4人前作る時は、記載の倍量の調味料を使うことが基本です。

特にしっかり計量した方がいい調味料は?

味付けがおいしくできるかどうかは、塩味が適正な割合で入っているかどうかで決まると言っても過言ではありません。お料理にはいくつか調味料を入れると思いますので、全ての調味料の倍量を計算して計量するのは結構大変です。

そんな時はまずは塩味の素になる、塩、味噌、醤油、麺つゆ、ポン酢、鶏がらスープなどをしっかり計量すれば味が決まりやすくなります。照り焼きなど甘みが入っている場合は、お砂糖、みりんなども計量しましょう。

ざっくり計量でも問題ない調味料は?

臭みを消すためのお酒やワインは厳密に倍量にしなくても問題ありません。また、すりおろしニンニクや生姜、豆板醤などの香辛料は沢山入れてしまうと辛くなりすぎてしまうことがあるので、よっぼど多くの分量を作らない限りは記載通りの分量で問題ありません。

倍量にしない方がいい料理ってあるの?

味の濃いめの煮物は調味料の入れ過ぎに注意

炒め物、和え物、スープなどは素材に対しての割合で味付けが決まりますが、煮物は煮汁の割合も影響してきます。また、炒め物や和え物よりも煮物の方が味付けは濃くなっているのが基本です。

そのため、特に味が濃い煮魚や甘辛煮などは倍量の調味料を入れてしまうと味が濃くなりすぎてしまうこともあります。

濃いめの煮物の調味料は1.5倍の調味料を入れるのが基本

煮物は一度味が染みてしまうと後で味を薄めることができず、取り返しがつきません。2倍量を作るのではあれば、目安として1.5倍くらいの調味料を入れると美味しく仕上がります。

また、煮汁の色の濃さも味付けの目安になります。レシピ写真や動画と見比べながら調整してみましょう。

味付けの割合を知って、美味しい料理を作ろう

レシピに記載の分量と実際に作る量が違う時は、調味料の割合も増やすことが基本です。味付けの割合を理解して、料理を楽しんで作ってみてくださいね!

画像提供:Adobe Stock

永吉みねこ

フリーランス管理栄養士。献立・レシピ・栄養バランスが即キマる! 即決バランスクッキングスクール代表。「忙しくてもちゃんと簡単に自炊」をサポートするコンテンツ・レシピを提供。延べレシピ開発数は2,000以上。

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