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日本の農業、地元、高齢者を元気にするオシャレ野菜! ちこり村

「ちこり」で有名な岐阜県中津川市。ここでは、60〜70代の高齢者が中心にちこり工場で働いています。社会科見学&工場見学を通じて日本のものづくり現場を紹介・応援するメディア「しゃかいか!」が、ちこり村のリポートをお届けします。

ちこり村にやってきましたものづくりの現場を見学するしゃかいか!工業製品や伝統工芸品だけではなく、もちろん農産物の現場も見学。ということで、今日は岐阜県中津川市で「ちこり」の現場です!
大きなちこりの前でポーズしてくれているのはちこり村を運営する株式会社サラダコスモの広報担当の筧(かけひ)さんです。今日はよろしくお願いします!

筧さんは、もともと青年海外協力隊の村落開発普及員としてザンビアに赴任。その時は農業のことは知らなかったけれど、現地で偉い先生や教授ではない普通の日本の農家さんが指導する姿を見て「日本の農業って実はすごい!」と知り、もやしや豆苗、かいわれ大根など安全な野菜を生産するサラダコスモに入社。

ちこり村施設内ちこり村は、株式会社サラダコスモの本社・スプラウト工場として建てられた施設を改装。2006年に西洋の高級野菜「ちこり」をテーマに教育型・観光生産施設「岐阜 中津川ちこり村」として生まれました。

ところでちこりって何なの?

僕もこちらに伺うまでは、知りませんでしたごめんなさい。ちこりはイタリアンやフレンチで高級食材として使われ、ハーブの王様とも呼ばれています。最近はテレビ番組など、たくさんのメディアで取り上げられてる話題の野菜。

ちこり調理イメージちこり調理イメージ2おしゃれ野菜です。

ちこりちこりは、もともとヨーロッパ原産のキク科の野菜で、フランス語ではアンディーブと呼ばれ、独特の苦味があります。日本でも国産のチコリが生産され、こちら岐阜県中津川市が主な産地で、北海道や埼玉、愛媛などでも育てられています。

株式会社サラダコスモとちこりとの出会いは、25年前の社長のヨーロッパ出張がきっかけ。市場に行くとちこりがあり、ちこりの栽培がもやしと同じ水耕栽培であることを知りました。暗室などの設備を整え、オランダのちこり農家の先生にアドバイス頂き、ちこりづくりがスタートしました。

菊苦菜ちこりは和名は菊苦菜(キクニガナ)といいます。日本に親しみのない野菜に親近感をもってほしいと思い、「ちこり」とひらがなで呼ぶことにしました。

ちこりの販売ちこり村の中では、当然ちこりも販売。他にも岐阜県産の野菜や食品が売られています。

大豆イソフラボン機能性表示食品「大豆イソフラボン子大豆もやし」もあります。
サラダコスモは2015年、野菜のもつ機能性を表示できる機能性表示食品として「大豆イソフラボン子大豆もやし」を発売。子大豆もやしに含まれる大豆イソフラボンには、骨の健康を維持する効果があります。機能性表示食品とは、国の認可が必要なトクホ(特定保健用食品)とは異なり、科学的な根拠(論文やデータ)を示せば、国の審査なしに、健康への効用を表示できる食品表示の制度です。
野菜に熱心な会社!

試食もできます試食味噌ダレちこりは試食もできます。味噌ダレをつけて

試食チコリ。パクリ。うまい。そしてすこし苦い。

ちこり芋付畑で芋を育てた後、工場の中で芋を発芽させたものが「ちこり」になります。ちこりはサラダやグリル、スープなどで食べられることが多いのだとか。
暗室で水耕栽培で生産されると、ちこりは写真のように白いラグビーボール形になります。形も面白い!

ちこり畑ちこり芋畑に連れて行ってもらいました。

タネちこりの種です。

ちこり採れた

畑で種芋を作る!

ちこり収穫!
ちこりを育てるためにはまず、畑で種芋を作ることから始まります。ちこり村ではこれをちこり芋と呼んでいます。ちこりの種を畑にまき、約半年ほどで収穫です。収穫時期はおおよそ11月中旬から12月の間・霜が降りるとちこりの中の糖分が増すので、3回くらい霜が降りたタイミングで芋掘りをします。ちこりの原産地ヨーロッパの場合はだいたい5〜9月の間に行われます。
サラダコスモでは、ちこり芋畑を岐阜と長野に持っていて、ちこりの生産量は日本一です。

ちこりの葉っぱちこり畑での葉っぱはこんなにも立派、そして緑色をしています。しかし、葉っぱはちこり生産には不要なので切り落とします。切り落とした葉っぱはアイスやかりんとうなどに使われています。ちこり村に戻ろう!

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