【食材の効果的な食べ方 Vol.30】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。
今が旬の「里芋」。里芋はイモ類の中でも水分が多く、カロリーがとっても低いヘルシー食材。里芋に含まれる「ガラクタン」というぬめり成分は食物繊維の一種で、コレステロール低下や血圧を下げる効果、免疫力アップ、整腸作用による便秘解消、糖質を体脂肪として蓄えにくくする効果もあり、肥満予防にもつながるといわれています。
様々な健康効果のある里芋のぬめり成分。料理によっては煮汁が濁ってしまったり、味がしみこまないなどの理由からしっかり下処理をしてぬめりをとることが多くあります。ぬめりが気にならないコロッケやサラダなどの料理では、下茹では短時間にしてぬめり成分を落としすぎないようにすると良いです。また、皮ごと電子レンジで加熱したり、グリルで焼くとぬめり成分の流失を抑えることができます。さらには面倒な下処理もいらなかったり、皮もむきやすいのでおすすめです。
里芋を購入するときにチェックしたいのは以下の通りです。
・濃い茶褐色でキズや芽がないもの
・皮に縞模様がくっきりあるもの
・泥付きで湿っているもの
里芋は泥がついていたり、湿っているものの方が味と鮮度が保ちやすいです。でこぼこしていたり、黒っぽいものは古くなっていることがあるので注意しましょう。
管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。