最近Instagramなどに美しい食事の写真をアップする人が増えていますね。その結果、以前よりも食のトレンドで「見栄えの美しさ」が重要になっている傾向がみられます。今回紹介するのは、そんな見栄えの美しさでお客さんの心をくすぐるフレンチスタイルの定食。一体どんなメニューなのでしょうか?
フレンチスタイルの定食を味わえるお店は、色鮮やかな料理が魅力的なビストロ。でも外観は店よりも家にしか見えません。家のようなアットホームな外観だからこそ気軽に入れるけれど味は本格的。フランス料理をベースにした家庭料理が食べられるんです。
今回紹介するお店の名前は「tokiya」。東急東横線の学芸大学駅から5分ほど、閑静な住宅街とおしゃれなカフェが集まる五本木エリアに位置しています 。 親子で営まれていて、お店の名前はお母さんのトキコさん(あだ名はトッコさん)から来ているそう。
珍しくて美しい、フレンチスタイルの定食が完成するまでに密着します!
お昼はお箸で食べる家庭料理のお店、夜はワインの種類が豊富なフランス料理店に変身。tokiyaはふたつの顔を持っています。今回はランチに味わえるフレンチスタイルの定食をいただきます。土・日・祝日の限定メニューとのことでした。
今週のメインはフレンチスタイルのタンドリーチキン!まずは黒ごまのペーストをお皿に盛りつけます。代表的なインド料理であるタンドリーチキンのクミンのスパイシーな香りや味わいと黒ごまの相性はとっても良いそう。
チキンはお箸で食べやすいよう一口サイズに。先ほどの黒ごまのペーストの上に盛り付けます。
素揚げしたらっきょう(揚げると玉ねぎとじゃがいもの間のような味わい)と揚げたオクラ、トマトなどを乗せ、まだまだ盛り付けは続きます。
左上のシーアスパラガスは海藻の一種だそう。*もともと塩味が効いていて、歯ごたえの良いはじめての味わいでした。
夏になると食べたくなるゴーヤ。定食には色合いのバランスと旬を考えた野菜を使用していました。
美しいと話題になるtokiyaのランチ。写真映えする料理にするコツは、色の数は黄・緑・茶・白のようにまとめるか、赤系、緑系のようにしぼることだそう。でもどうしても色がまとまらない場合は、逆に色とりどりにすることもあるとのことでした。
メイン料理に3種の副菜、ごはんとお味噌汁がついて1000円。
副菜の野菜はフライ、マリネと様々に調理されていました。主菜のチキンはあらかじめヨーグルトを使ってマリネすることによって、火を通したとき固くならず柔らかい。主菜副菜に生、揚、焼という様々な調理法による食感が集合し、どこから食べてもわくわくします。
副菜は9種類ほどの中から日によって3種類が決まります。この日は切り干し大根、ラタトゥイユ、ひじきの煮物。
ごはんは基本的にお釜を使い、十六穀米を炊いています。自分たちの賄いでも使うので、気分によってたまに白米になることも。自由なところも魅力です。
もともとは家庭料理店をお母さんのトキコさんが代官山の自宅で始め、その後、今のお店兼自宅にお引っ越し。徐々に現在のシェフである飯村さんが中心にお店を切り盛りするようになったそう。なんとフランスに行ったことや、どこかで修行したこともなく、つまりは独学だとか。
型にとらわれない自由な料理は独学だからこそ生まれたのかもしれません。
「独学だから僕、料理下手なんです」なんて謙遜されていましたが、飽きない美味しさは永遠に食べていたいと思うほどでした。
ランチ営業は土日のみでだいたい2週毎にメニューが変更になります。小さなお店なのでお昼も夜も予約していくのがおすすめです。
ぜひ、訪れてみてください。そしてその料理の美しさに心を躍らされてみてください。
住所:東京都目黒区五本木2-53-12
営業時間:火〜金 19:00~22:30(L.O.)
土日・祝日(月以外)12:00~14:30(L.O.) 19:00~22:30(L.O.)
定休日:月曜日
HP:http://tokiya-gohongi-meguro.blogspot.jp
大学3年生
和菓子と豆とカメラが大好き。