白いご飯にかけるものといえば卵か納豆のほぼ二択。ですが、TKGは気軽にチョイ足しできるのに対し、納豆にはチョイ足しできるレシピが少ないと思いませんか?
かといってチョイ足しをしようにも、もともとの味が強烈すぎてなかなか冒険できないのが納豆。というわけで、今回は味覚センサーで納豆にチョイ足しすると美味しいものを検証してみました!
今回用意したのはヨーグルト、牛乳、豆乳、まぐろ、しらす、おくらの6種類です。
これらを、味覚の可視化ができる味覚センサーのレオくんで検証。基本5味(甘味・旨味・苦味・塩味・酸味)のチャートを抽出し、納豆とそれぞれの食品との相性度を測りました。
その結果がこちら。
ぶっちぎりの1位が納豆+ヨーグルトです。納豆の旨味・塩味とヨーグルトの酸味がちょうど良いバランス。お互いの味を引き立てあって相性バツグンという結果に!
同じ醤油をかけるもの同士の納豆とまぐろ。旨味・塩味に特化した味の方向性が似ているためか相性も良いようです。グルタミン酸(納豆)×イノシン酸(まぐろ)で、相乗効果による旨味アップ効果も。
納豆が旨味・塩味に特化しているのに対し、おくらは全体的にあまり味が強くありません。ちょうどよくお互いを引き立ててくれるのでしょう。食感も良いですよね。
納豆としらすは味の方向性が似ています。そのため他の3種に遅れをとりました。90点台には乗りませんでしたが、87.9点ですから十分美味しい範囲ですね。
同じ大豆から出来ているので、個人的には相性がいいんじゃないかと思っていた納豆と豆乳ですが、あまりよくないようです。ただ相性度80点以上なので、美味しいとはいえるラインです。
朝食で納豆を食べ、牛乳を飲む人にとっては一緒に摂取できたら一石二鳥!みたいな組み合わせですが、相性はさほどよくありません。こちらも相性度80点以上なので、美味しいとはいえます。私はあまり食べたくありませんが。
せっかく1位になったので、納豆ヨーグルトを作る手順をご紹介します。
納豆とヨーグルトを用意します。
たれを入れて混ぜた納豆にヨーグルトを入れます(入れすぎた)。
納豆ヨーグルトの完成です。
ご飯にかけてみました。これでもイケますが、ご飯にかけると相性度が変わるので注意しましょう。
ヨーグルトは多く入れると酸味が強くなるので、酸味が苦手な方は少なめにしておくと無難です。なお、ヨーグルトを入れすぎてしまっても、醤油を加えると味の調節ができますよ!
納豆ヨーグルト、みなさまもぜひ試してみてくださいね♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。