子どもが熱烈にリクエスト!我が家の定番メニューになった給食レシピたち【おいしい思い出 vol.9】

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クックパッド初代編集長であり、自他共に認める料理好き・小竹貴子のエッセイ連載。誰にでもある小さな料理の思い出たちを紹介していきます。日常の何でもないひとコマが、いつか忘れられない記憶となる。毎日の料理が楽しくなる、ほっこりエピソードをどうぞ♪

我が家の毎朝の恒例行事

「今日の給食は、えっと……にんじん油揚げごはんに、ツナと野菜の春巻きに、すまし汁。あー、めっちゃおいしそうだなぁ。学校楽しみだなぁ」

自他ともに認める食いしん坊な小学4年生の長女は、長い髪をボサボサのままにしていたり、とても大事なはずの宿題をすることは忘れてしまっても、冷蔵庫にマグネットで貼られた紙の給食メニュー表をチェックすることは毎朝忘れません。

表を見て、今日は何を食べるかを独り言にしてはやたら大きな声で読み上げ、満面の笑みを浮かべてとても嬉しそうな顔でバタバタと学校に向かいます。

それを聞いて、私が作ったお弁当持参で幼稚園に通っている次女は、「今日はママのお弁当のほうがいいかな」とたまに言い返したり。これが我が家では朝の恒例行事となっています。

その様子を見て、いつもいいなーと思うことがあります。私は「今日も1日仕事楽しみだなー」って思わず独り言が出てしまう、そんなこと最近まずありません(断言!)。自分のお昼ごはんを振り返ると、お恥ずかしながらオフィスの地下にあるパン屋さんで買ってきたものを、机でぱぱっと食べながら仕事をしている日も多いですし。

毎朝、小さな日常を楽しみにする気持ち、そして大事にする気持ちを、ちゃんと持つことって本当に大切だな、と2人の娘たちを見て思うのです。

作り手が楽しんで作っている料理は美味しい

と、冒頭から少し真面目なことを言ってしまいましたが、いつも娘の小学校の給食が美味しそうなんですよね。

地元の食材にこだわり、食というものに力を入れている公立小学校とは聞いていましたが、娘がいつも眺めている給食メニュー表を改めて見てみると、栄養素以外のコメントはすべて手書きで丁寧に書かれていてちょっと感動するのです。

例えば、冒頭に娘が読み上げていた給食メニューの横に書かれたコメントをメモってみると……。

“「ツナと野菜の春巻き」は9人の6年生からのリクエストがあったメニューです。春巻きの具には、ツナ、切り干し大根、キャベツ、玉ねぎ、小松菜、にんじんが入ります”

まずは、今どきの給食って生徒からリクエスト取っちゃうの?という驚き。娘にいつもこうなのかを聞いてみると、定期的に生徒からのリクエストに応じてくれたメニューが給食に登場するようです。3月のこの時期は、もうすぐ卒業する6年生の声に応えてくれる可能性が高いようですが。あと月に1回程度は、レストランのビュッフェのようなバイキング形式のものもあるようです。

1カ月ほど前、いつも給食を作ってくれている管理栄養士さんのお話が聞ける給食試食会がありました。食材の安心安全や栄養のバランスと同じくらい熱心に、地元の農家さんの話、そしてメニューのバリエーションの作り方について話をしてくれました。

人前で話すのはきっと苦手なのがわかるたどたどしい様子ではありますが、時折見せる笑顔から、心からお料理が好きなことが伝わってくる、そんな可愛いまだ若い管理栄養士の先生で、私自身もとてもたくさんの刺激をもらいました。

いつも娘が楽しみにしている給食、作っている人たちも楽しんでいるんですから、それは間違いなく美味しいですよね。

給食室の前には、たまにレシピカードが置かれているようで、娘はよく家に持ち帰ってきます。手書きで書かれたシンプルなレシピカード。これも冷蔵庫にマグネットで留めてあり、我が家の食卓でも大活躍です。

A368d695d9e55f19bca01a8c4ad51713 娘が持ち帰ってきた給食のレシピカードたち

まずは、何度も何度も娘から作ってほしいとラブコールを受けて、ようやく「アップルトースト」を朝ごはんに作ってみました。柔らかくしたバターの中に、細かく薄く刻んだりんご、砂糖、シナモンを入れて混ぜて、食パンの上にのせて軽くトーストして完成。とっても簡単です。

長女からは「給食のほうが美味しい!」という厳しいフィードバックをもらいながらも、何となく嬉しそう。私がどんなに頑張っても娘の思う給食の味には到達しないのですが、その後も何度も作ってほしいと言われて作りました。

この春、小学1年生になる次女は、給食に熱い憧れを持っているので、目をキラキラして食べてくれて、今では我が家の定番メニューになっています。

給食レシピには皆、たくさんの思い出がある

クックパッドでも「給食」というキーワードで検索すると5000品以上(編集部注:2019年3月1日現在)のレシピの提案があります。

中を覗いてみると、子どもの頃に食べた懐かしい給食レシピの再現もありますし、「給食で食べて美味しかった」という子どもの話を聞きながら作ったレシピ、さらには給食を作っている栄養士さんのレシピなどなど、レシピの数々をぼーっと眺めているだけでも楽しいです。

ちなみに、我が家にもよく登場する、クックパッドの給食レシピの一つがこちら。

☆覚書☆給食のビビンバ by mikity7241
学校給食シリーズ

帰りが遅くなる日、朝少し早起きして仕込んでおけば、家に帰ってごはんの上に盛り付けるだけ。20分くらいで晩ごはんの完成です。我が家は、このビビンバの上に生卵をのせていただいています。これがあれば、あとは具沢山のお味噌汁を用意するだけでバランスの取れた食卓が整います。大人はここにキムチなどを添えたりしてもいいですよね。

子どもに限らず大人も皆、給食レシピというとたくさんの思い出があり、話をすると何となく幸せな気持ちになります。同じものをみんなでワイワイ言いながら食べる、あの子どもの時に感じたワクワク――。

お家で食べるごはんも近いものですよね。私も娘の給食の先生のように、ウキウキしながらお料理を作る、そんなお母さんであれたらいいなと思います。


小竹貴子

Dffec93b2e01878fbff1a0f0a86003e4 クックパッド株式会社ブランディング・編集部担当本部長。1972年、石川県金沢市生まれ。関西学院大学社会学部卒業。株式会社博報堂アイ・スタジオを経て、2004年に有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。編集部門長を経て執行役に就任し、2009年に『日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』を受賞。2012年、同社退社。2016年4月から再びクックパッド株式会社に復帰。現在、日経ビジネスオンラインにて『おいしい未来はここにある~突撃!食卓イノベーション』連載中。また、フードエディターとして個人でも活動を行っている。

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