【気分が上がる台所 vol.1】 お気に入りのうつわや調理器具、食材、調味料…… 時に億劫にもなる毎日の料理を楽しくしてくれる“モノ”たちが、台所に立つモチベーションを上げてくれることもあります。「料理を全くしない人」だった影山由美子さんが、“キッチンアイテム沼”にハマるに至った数々のエピソードをご紹介。第1回は、初めての「ストウブ」との出会いをお届けします。
こんにちは。クックパッドで、料理が楽しくなるオンラインマルシェ『Komerco(コメルコ)』の“中の人”をしている影山由美子です。
この連載では、私が「料理を全くしない人」から「料理が楽しくなって、仕事にしちゃった人」になるまでの過程で影響を受けた「モノ」や「人」について綴っていく予定。皆さんの毎日の料理にも新たな「ちょっと楽しい!」が生まれたら嬉しいな、と思います。
さて、連載最初の今回ご紹介するモノは、皆さんにもきっとお馴染みの「ストウブ」。
私の1stストウブは、2008年に結婚祝いでいただいた『ストウブ ピコ・ココット ラウンド 20cm グレナディンレッド』です。長年の友人であり、私がクックパッドで働くきっかけをつくってくれた恩人でもある小竹貴子さんが、あまりに料理をしない当時の私に突然贈ってくれました。
そう……当時の私は仕事が楽しすぎ、料理する時間があったら仕事をしていたい人で、婚約者(当時、現・旦那さん)にも「我が家は1日3食外食ね!」と宣言していたくらい。
貴子さんからすると「結婚もするんだし、そろそろ料理しなさいよ」という親切心からのチョイスだったのかもしれませんが、まあ、当時の私からしたら「こんなにも料理をしないと言っている人に、なぜ鍋?!」ですよね(笑)。
しかも、当時の私は「ストウブ」という存在も知りませんでしたし、確か半年くらい放置していた気がします。貴子さん、ほんと、ごめんなさい。
ただね、私、根がとても生真面目なんです。
鍋を贈られたら、きちんと使った報告しなきゃ、という勝手な責任感を感じていました。 半年も放置しておいて、生真面目もないですけど(笑)。
そんな勝手な、料理をしないけど鍋の報告をしなきゃという葛藤の末、重い腰を上げてつくったのが「肉じゃが」。
私も旦那さんも肉じゃがが特に好物なわけでもないんですけど、料理上手な人がつくっている煮込み料理といえば肉じゃがでしょ、くらいの固定観念で、クックパッドでレシピを選び、つくってみました。
そしたらね、これがものすごくおいしかったんですよね!
さほど肉じゃが好きではない旦那さんも、褒めてくれて。 じゃがいもはホクホクだし、お肉もやわらかくトロトロ。味のころあいも抜群。
選んだレシピも正解だったんだろうけど……大したことない私の料理の腕でも、鍋が変わっただけでこんなにおいしくなるって、ストウブすごい!
おかげで、そこからさまざまなサイズ、さまざまな形のストウブを買い集め、いわゆるストウブ沼にコロッとハマりました。
新しいストウブを迎えるたびに、カレー、グラタン、ローストビーフ、炊き込みご飯……と、つくる料理の幅も拡がり、料理する回数も増えていくことに。
ストウブのコレクションが増え、料理の回数も増え、私の頭にあるひらめきが生まれます。
「鍋ひとつでこんなに料理がおいしくなるんだから、ほかの調理器具や食材、調味料も変えたらもっともっとおいしい料理がつくれるのでは?! うつわもこだわったら気分が上がるのでは?! 私の料理の腕を上げるより、簡単!」
このひらめきにより、私はここから調理器具沼、食材沼、調味料沼、うつわ沼にどっぷり浸かっていくのでした……。
そんな私が通ってきた楽しい沼を、皆さんにお届けしていきます。お楽しみに。
沼、サイコー!
夫と犬2匹と葉山暮らし。何でも形から入るタイプです。いかに簡単に、見栄えの良い料理をつくるかが自身のテーマ。最近、旦那が料理に目覚めました。うつわが好きすぎて2000枚以上集め、料理道具好き、調味料大好きなマキシマリスト。料理が楽しくなるオンラインマルシェ『Komerco(コメルコ) by Cookpad』の 中の人です。
【Web】https://komer.co/
【note】Yumico Kageyama
【Instagram】@yumico_kageyama
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