【ママ&パパのはじめて離乳食vol.4】離乳食っていつから始めればいいの?作り方がわからない。食べてくれない…そんなお悩みを解決すべく、自身でも離乳食ブランドを手がける平澤朋子さんにあれこれ聞いてみました。第4回目は、平澤さん自身が体験した「子どもを野菜好きに育てる方法」です。
ママ友から「うちの子は野菜が苦手で困ってるの。なんでも食べてえらいね〜」と褒められる娘。きっとなんでも食べるのは、小さい頃から体験している畑仕事のお陰だと思います。五感でいただく野菜は、普段の味わいと全く違う気がするのです。
娘は野菜の好き嫌いがほぼなくて、初めて見た野菜でもまずはひと口食べてみます。しかし、娘の友達の成長も一緒に見てきて感じたことが、「子どもってやっぱり野菜が苦手なんだな」ということです。
離乳食の頃は食べていたけれど、幼児食になってから食べなくなった子や、野菜全般を食べない子、緑の野菜だけ残す子など、野菜は子どもたちに嫌われがちです。
しかし、体も心も成長の早い子ども時代に、好き嫌いなくバランスよく食べてもらいたいのが親心。
いろいろな性格の子がいるので、無理強いすると余計に食べなくなったり、口から出してしまったり…。食べて欲しいのは山々ですが、親の方が疲れてしまい、「まぁいいや」となってしまいがちではないでしょうか?
なぜ野菜好きになったのか、6歳になる娘に聞いてみました。すると、「小さい時に畑でとった野菜を食べたのがおいしかったから!」という返答が。まだ1、2歳の頃によく行った畑での体験が、こんな風に影響していたとは驚きです!
神奈川県の三浦にある畑で育てられた無農薬栽培のとうもろこしは、その場でもぎって生で食べました。ジューシーでとても甘く、1歳半の娘が2本も夢中で平らげてしまい、大丈夫かしら?と思ったほど。その他にも、神奈川県の大根畑やキャベツ畑、山形県のほうれん草畑やナス畑、ぶどう畑やりんご畑にも行きました。その度に、おいしい野菜を畑で食べて、親子一緒に「おいしいね〜」と言いながらむしゃむしゃ。この楽しくておいしい経験が、今の娘の野菜好きを作ったんだなと思ったのです。
夏になるとベランダできゅうりやナス、ハーブを育てました。小さな実がだんだんと大きくなっていく姿はとても愛おしく、娘も「ママ見て!こんなに大きくなったよ」と喜んでいました。自分たちで育てた野菜の味は格別においしく、さらに毎日の水やりも親子一緒に楽しめるので、夏に定番の習慣となっています。
友達にその話をすると、さっそくベランダ菜園を始めたらしく、きゅうりが苦手だった子が、自分で作ったきゅうりを食べられるようになったと聞きました。とても嬉しく、微笑ましいご報告でした。
自分で作った野菜、自分で収穫した野菜。子どもは、体験から好きになることがとても多いものです。
以前配信した記事にも書きましたが、食べ物の好き嫌いは意外と親が作っていることがあります。一度食べなかったからといって、食事に出さなくなるのは絶対NG。出し続けるとある時食べるようになって、「好き」に変わることがあります。また、切り方や盛り付けを変えたりと、ちょっとしたことを工夫するといきなり食べるようになったりして、子どもって面白いなって思います。
もし野菜が苦手なお子さんがいるなら、今年の夏にまずはベランダ菜園を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
食育アドバイザー。ライター歴23年、ビューティー&ファッションを中心に女性誌やWebマガジン等に執筆。2014年に女児を出産し、自身の経験から「本当に自分の子どもに食べさせたいかどうか」を基準としたこだわりの無添加離乳食「bebemeshi」を企画・開発する会社を2016年に設立。食育アドバイザーの資格を取得し、子どもの「食」の大切さを広める活動も行なっている。旅と食とお酒を愛する一児の母。
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