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ポイントは設計図!?子どもの夢を叶える力を育む「苺パフェ」

【子どもの心を育てるレシピvol.21】子どもに「食」の大切さを伝えたいと思いつつも、日々忙しくてなかなか教える機会がないという親御さんも多いのでは? そこで、子ども料理研究家・武田昌美さんが、子どもと楽しくトライできて心も育てられるレシピ、料理を通して子どもが得られる学びについて、わかりやすく解説! 気負わず、自然と生活の中に取り入れられる簡単料理で、とっておきの親子タイムをお過ごしください。

新学期が始まる4月は、ワクワクとソワソワが入り混じり、浮き足立った気持ちになりますね。色とりどりに咲いた花や、晴れた日の清々しい風から春を感じます。

節目ごとに目標を立てることは素敵です。新しい年や新学期という大きな節目での目標も素晴らしいですが、子どもは、小さなスパンでの目標設定も、ゲーム感覚で楽しく実践してくれると感じています。私はゴールデンウィークや夏休みなどの長期休みの初日には必ず、子どもたちと一緒に目標設定とそのための課題抽出を行うようにしています。

具体的にどのようにゴール設定を行なっているかというと、まずはカレンダー片手に、休み日数を数え全体を把握します。大きめの紙に可視化できるようにスケジュールを記します。そして次は自分の目標、例えば、「逆上がりができるようになりたい」や「この問題集を終わらせたい」等々、実現可能な数の目標を挙げていきます。ここまでできたら、あとは逆算。これらを達成するためには、毎日どんな風に過ごせばいいのか、作戦を考えます。最後はこのスケジュールに沿ってやってみる。途中で修正が必要な場合もあるので、そんな時は軌道修正をします。

闇雲に日々を過ごすのではなく、ゴールを定めて課題を抽出することで、焦らず自分のペースで毎日を送れると思っています。

とは言うものの、「子どもにゴール設定と課題抽出なんて、ちょっとやりすぎ!」と思われる方もいらっしゃると思います。確かにこの言葉だと何だか大人向きな感じがしてしまいますが、ミクロの目で物事を見がちな子どもに、マクロの目で物事の全体を俯瞰しながら把握して見通すことの重要さを教えることは大切だと思っています。私は、この考え方を当たり前のようにできるようになってほしいと願い、子どもが幼稚園の頃から、何事にも「まずは目標となるゴールを決めてから行う」ことを徹底しています。

ところがこのゴール設定、子どもにとってなかなか理解が難しいのも事実。いきなり話しても「ハテナ?」という顔をされてしまいます。そこで、子どもに目標設定を腹落ちしてもらう方法として、料理はとっても便利なんです。料理では当たり前のようにゴールを設定して(何を作るか決める)、そして目標に向かった作業をします。

苺パフェの設計図を描いてみる!

今回は、そんなゴール設定を学ぶのにぴったりな苺パフェをご紹介したいと思います。レシピは簡単なので、材料を用意してすぐに始めると、あっという間に完成してあまり学びが感じられません(もちろん、それだけでも子どもは楽しそうですが)。

なので、いきなり「はいどーぞ!」という流れではなく、ゴールを考えるというワンクッション挟んでから実施したいと思います。

そのワンクッションとは「設計図を描く」こと。パフェのグラスの入れ物を紙に描いたら、どんな風に作りたいか、子ども自身が考えながら設計図を仕上げて行きます。

このワークでの狙いは、はじめからパフェ作りに着手するのではなく、時間を設けてゴールまで見通す練習をすることです。なので、パフェを作った結果が、その設計図通りに行くとか行かないとか、あまり追求しすぎないようにしました。まずはゴールを見越す力をつけること。これを練習します。

料理を通じて子どもに学んで欲しいことはたくさんありますが、私は、このゴール設定を習慣にする考え方はとても大切であると考えています。小さい頃から「はじめに目指すべきゴールを描いて、そこへ向かう道筋を立てる」という考え方の練習をすることは有意義な時間だと思います。

俯瞰して全体を見ることができる力は、素晴らしい能力。このゴール設定と、それに伴った課題を抽出していく作業を当たり前のようにできたら、きっと叶えられる夢の数もどんどん増えていくことだろうと信じています。未来を切り開く力がつく苺パフェ、ちょっと大袈裟のようですが子どもの見通す力をつける練習としてぜひ作ってみてください。

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クックパッドニュースの人気連載「子どもの心を育てるレシピ」「料理で子どもの好きを見つける」「今日から始める親子クッキング」に書き下ろしを加えて電子書籍化。

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武田昌美(子ども料理研究家)

リトルシェフクッキング(株)代表取締役。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2017年より「ママも知らなかった才能が花開くクッキングスクール」をコンセプトにした料理教室『リトルシェフクッキング』を主催。保有資格は、食育インストラクター、子供心理カウンセラー、フードコーディネーター。2019年3月、子どもが一人一人料理できる料理教室『リトルシェフクッキングEduCooking Lab』を東京都世田谷区にオープン。著書は、『失敗したって大丈夫!と言える子になる「子ども料理」のススメ』(クックパッド株式会社)。

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