クックパッド初代編集長・小竹貴子さんの著書『時間があっても、ごはん作りはしんどい』。毎日の食事作りは思っている以上に負担のある家事のひとつ。仕事に子育て、しんどい中でも家族のために頑張っている人たちの気持ちを、ふっと軽くしてくれる一冊です。今回は、大好評発売中の本書から、レパートリーが少ないと悩む方のために、とっておきのレシピをご紹介します。
最近は、SNSを通して余所の家の食事を見ることができます。タイムラインに流れてくる写真を見て、「こんなにレパートリーがあってすごい!」と思った経験ありませんか? すごいと思うだけではなく、「それに比べて私は……」という気持ちになったという人も少なくないはず。でも、忙しい日々の中で頑張っているのだから、そんな気持ちになる必要はありません。思っているほど、レパートリーが豊富な人って多くありません。
「いつも同じ料理でごめんね」。作る側がつい言ってしまうこの言葉。でも、作ってもらう側は、「またこれ?」という気持ちを持っていないかもしれません。そう聞いても後ろめたさを感じる場合、「毎週水曜はカレーの日」というルーティンを作ることをおすすめします。1つのものを毎週作って、何度作ってもおいしいと思える料理ができると自信につながるものです。
みんな大好きなカレー。我が家では月に1回は必ず作ります。一度にたくさん作っておけば、冷凍保存して子どもたちのお昼ご飯としても活躍します。カレーライス、カレーうどん、カレードリア……。カレーを3日続けても、アレンジを変えれば誰も同じものを食べているなんて思わないでしょ? レパートリーはこういう増やし方もありなんです。
鶏もも肉…2枚(600g)
塩…小さじ1/2
玉ねぎ…2個
にんじん…小1本
カレールー(甘口)…1パック(170g)
サラダ油…適量
1.鶏肉は白い脂肪と筋を除いてひと口大に切り、塩をもみ込んで10分ほどおき、水けをふく。玉ねぎは薄切りにする。にんじんは一口大に切る。
2.厚手の鍋にサラダ油を中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして入れて焼き色をしっかりつけ、裏返して軽く焼き、とり出す。
3. 2.の鍋に玉ねぎを入れ、こんがり色づくまで中火で10分ほど炒める。
4.鶏肉、にんじん、水800mlを加え、沸騰したら弱火にする。具材がやわらかくなるまで、アクをとりながら20分ほど煮る。
5火を止め、ルーを加えて溶かし、とろみがつくまで弱火で10分ほど煮る。
*粗熱をとってから、1食分ずつ冷凍用保存袋に入れ、平らにして冷凍保存がおすすめ。
材料(1人分)と作り方
鍋に前日のカレー200ml、水100ml、めんつゆ(3倍濃縮)大さじ1、長ねぎ5㎝の斜め薄切り、油揚げ1/2枚の細切りを入れ、中火で10分ほど煮る。湯通ししたゆでうどん1玉を加え、ひと煮立ちさせる。器に盛り、小ねぎの斜め切り少々を散らす。
(撮影:キッチンミノル)
今回の出版を記念して、5月13日(金)21時よりInstagramでLive配信を行います。
本の内容の延長戦?で、皆さんの料理のお悩みについてトークします。
事前に皆さんからの料理のお悩みについても募集中。
ぜひお声をお寄せいただき、ライブ配信もご視聴くださいね。
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クックパッド株式会社コーポレートブランディング本部長。1972年、石川県金沢市生まれ。関西学院大学社会学部卒業。株式会社博報堂アイ・スタジオを経て、2004年に有限会社コイン(後のクックパッド株式会社)入社。編集部門長を経て執行役に就任し、2009年に『日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』を受賞。2012年、同社退社。2016年4月から再びクックパッド株式会社に復帰、現職。現在、クックパッドニュースにて『おいしい思い出』、ForbesJAPANにて『それ、「食」で解決できます!』を連載中。また、フードエディターとして個人でも活動を行っている。