【読んでおいしい!グルメ漫画 Vol.15】ここ数年、実写化もされ注目を集めている漫画ジャンル「グルメ漫画」。読むだけでも面白く、載っているレシピを再現しても楽しいですよね。本連載では、そんなグルメ漫画を、毎月ピックアップしてご紹介します。今回ご紹介するのは、歌舞伎町にある小さな定食屋を舞台に、夜の街の人間模様を描いた『29時の朝ごはん~味噌汁屋あさげ~』(©Isami Sakura 2022)です。
物語の舞台は、歌舞伎町にある小さな定食屋「あさげ」。
懐かしさの漂う店構えですが、切り盛りしているのは若い姉妹のアリスとうららの2人。 朝ごはんメニューは29時(朝5時)から。メニューは丁寧に出汁を取って作る日替わりのお味噌汁と、炊きたてごはんをふっくら握ったおにぎりだけです。
そんな「あさげ」には、夜の街で働く老若男女が訪れます。
職業も事情もさまざまな人たちですが、「あさげ」にいるときは、温かい味噌汁でホッとした表情をみせるのです。
お仕事帰りの人気キャバ嬢も、この笑顔!
本作は「あさげ」を訪れる歌舞伎町の人々の人間模様を、味噌汁を通して描く漫画です。
『29時の朝ごはん~味噌汁屋あさげ~』の見どころは、アリスの作る多彩な味噌汁です。
定番の具材のほか、季節の味わいを取り入れた味噌汁もたくさん登場します。
どの味噌汁もほんとうに美味しそう!
ときにはお客さんとの会話から、その人の郷里の味を取り入れたり、「お肌にいいお味噌汁が飲みたい」という女の子のリクエストを受けて作ることも。
詳しい作り方が書かれている味噌汁も多いので、味噌汁のレシピ集として楽しむのもおすすめです。
今回はそんな『29時の朝ごはん~味噌汁屋あさげ~』1巻より、ピリッと辛くて体があたたまる韓国の味噌汁「テンジャンチゲ」をご紹介します。
ある日、アリスは歌舞伎町の韓国パブのオーナー・テジャママから、ママのオムニ(お母さん)のお味噌汁を教えてもらうことになりました。
具材は豆腐、あさり、白ネギ、えのき、ズッキーニなど。
青とうがらしが入るのが、日本のお味噌汁と少し違いますね。
あさりを昆布だしに入れ、沸騰したら一度取り出して、野菜を煮込みます。
野菜に火が通ったら、韓国の味噌「テンジャン」の出番!
大豆の香りが強い味噌を入れたら、おろしにんにく、豆腐、取り出しておいたアサリを入れて完成です。
ピリッと辛い唐辛子と、まろやかな味噌が調和した味わいに、思わず笑顔がこぼれるアリスでした。
次の日の「あさげ」の日替わり味噌汁は、さっそくテンジャンチゲとなりました。
青唐辛子を抜いて、別添えのコチュジャンで辛味を足すというアリス流のアレンジが素敵ですね。
なんとクックパッドにも、テンジャンチゲのレシピが約76品もありました(2023/1/23現在)。
日本の味噌と調味料を組み合わせて韓国風の味わいを作り出すレシピもありますので、気軽にチャレンジできますよ。 具材もレシピによってさまざまなので、お気に入りのレシピを見つけてみてくださいね。
「あさげ」でテンジャンチゲを飲んだテジャママは、ホッとした表情を浮かべます。 朝の味噌汁で幸せを感じるのは、日本も韓国も同じなのですね。
寒い日の朝は、ピリッと辛いテンジャンチゲで体をあたためて、元気に一日をスタートしてみてはいかがでしょうか。(TEXT:菱路子)
※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
画像提供:Adobe Stock
眠らない街・歌舞伎町の片隅で朝の5時に開店する小さな定食屋「あさげ」。切り盛りするのは若い姉妹、メニューは一品だけの一風変わったこの店には、夜の街のワケアリたちが毎朝ふらりと訪れて…。今日も小さなドラマが始まる!
©Isami Sakura 2022
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