四季が豊かな日本には、果物の旬も移り変わります。旬の果物のおいしさを子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、11月の果物についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
白雪姫も思わず食べちゃったりんご。甘くて、ちょっと酸っぱくて、何よりシャリシャリと噛むとジュワッとおいしい汁が出てくるのがいいよね。
さて、りんごの皮は何色かな? 赤だと思う? でも緑色のもあるよね。緑色が熟すと赤になるのかな?
じつはりんごには種類がいっぱいあって、赤い皮のものもあれば、緑色のも、黄色いのもある。日本では赤い皮の「ふじ」という種類が一番多く食べられていて、それは冬においしくなるんだよ。
日本で一番多く食べられている種類。日本で生まれたんだけど、世界中でも作られているんだって。中に蜜が入っていることも多いよ。甘くてシャリシャリしておいしいんだ。
アメリカ生まれのりんごで、小さめで真っ赤なんだ。味はちょっと酸っぱめ。煮てもくずれにくいから、アップルパイなどのお菓子に使われることが多いんだよ。
皮が緑色のりんごは青りんごって呼ばれるよ。日本で青りんごの中で一番多く作られているのがこれ。とってもいい香りがするから、においをかいでみてね。
アメリカで生まれたりんごで、皮が黄色いのが特徴。中が柔らかくなりやすいから、買ってきたらすぐに食べたほうがいいんだって。
りんごは種類が多い果物で、世界で約1万5000種、日本だけでも約2000種あると言われています。それだけ種類が多いだけに、一年中何かしらの品種が食べられますが、日本で一番生産量の多いふじは保存性も高いのが特徴。業務用の定温庫での保存だと、半年以上品質を保てるとされています。それでもやっぱりりんごの旬は秋から冬にかけて。今の時期のおいしいりんごは、おやつがわりに食べてもいいですね。(TEXT:松崎祐子)