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厳選されたご当地定食が楽しめる食堂へ。絶品「アジフライ定食」を味わってみた

6月も中旬に突入です。これから夏休みに向けてプランを立て始めている人も多いのではないでしょうか?今回は、どこに行こうか迷っていたり、遠出する予定がなくても、東京にいながら遠い地を旅した気分を味わえるお店を紹介します。

今回紹介するのが「ロングライフデザイン」がテーマのストアD&DEPARTMENTが手がける「d47食堂」。全国47都道府県の"らしさ"を物販、飲食、出版、観光を通してもう一度見直し、広めている彼らが作る食堂です。

ここでは彼らが実際に見て、感じて、食べて、本当にいいと思ったものだけを提供しています。懐かしいふるさとの味や、いつかの旅行で食べた思い出の味、まだ見ぬ新しい味、日本各地の"本物の"味を目一杯堪能できるお店です。

店内に置かれた「d」と書かれたこの本。一都道府県の観光を丸ごと一冊にまとめるという斬新な企画で、これもD&DEPARTMENTが作っている物です。このトラベルガイド「d design travel」発行のタイミングで掲載されている定食が、期間限定で楽しめるのもこの食堂の魅力のひとつ。毎号d47食堂のスタッフが現地を取材し、「その土地らしい定食」を考えるそう。

まずはこのお店の席を見てください。レストランでいつも早くから埋まっていて座ることのできない窓際席。ここならどこに座っても窓際の特等席のような見晴らしです。

ランチタイムは常時10種類前後の定食をご用意。月代わりのものや季節ごとの定番、トラベルガイド発行に合わせて期間限定の定食が並びます。

その中で今回紹介するのは通年で食べられる「長崎定食」。ちゃんぽん?佐世保バーガー?もしかしてカステラ?いえいえ、アジフライ定食です。

松浦港のアジフライ定食!

主菜も副菜もひとつひとつがしっかりと役目を持ち、おぼんの上に集まっています。この店は素材へのこだわりを食だけでなく、器や座っている椅子にも持っています。

オープン当初から使用している食器は漆塗りのツヤが変化したり、かけてしまったらお店のスタッフが金継ぎを行っているそう。長く続くいいものを使いたいという思いをちゃんと行動に移す素敵なお店です。

本物のお味噌汁。

井上醸造という信州味噌の醸造元をご存知ですか?地元長野産を中心に100%国産大豆を使用し、すべて手造りなところがすごい。いつもそばにいてほしいあったか〜い旨み凝縮ミソスープが完成。

アジフライは二度美味しい。

長崎の松浦港産のアジを使用。タルタルソースはもちろん自家製。玉ねぎや人参などの野菜の存在感がしっかりあり、食感豊かなソースとなっています。一尾目はタルタルソースをたっぷりつけてどうぞ。

卓上のお塩にご注目ください。素敵な青色の陶器に入っているのは「土佐の海の天日塩 あまみ」のお塩。

二度目の美味しさは塩とレモンが決め手。あまみのお塩はその名の通り"甘み"があり、ただならぬ塩感を醸し出します。

揚げ物を選んでおきながら、さっぱり感も味わいたいというわがままを快く受け入れてくれるアジフライ定食です。

定食に使用している味噌、油、お塩、器はほとんどが同じフロアのストアにて購入可能。自宅でもこの味を再現できますね。

窓からは建設途中の渋谷が臨めます。ですがもう気分は完全に長崎に飛んで行って、食後は午後の仕事も頑張ろうとか、あと一息のレポート集中!とか旅行後のリフレッシュ感に近い気持ちになれます。

みなさんも気軽に小旅行気分を味わいに、「d47食堂」に訪れてみては?

d47食堂

住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
営業時間:11:30~14:30 ランチタイム
     14:30~18:00 ティータイム
     18:00~22:30 ディナータイム(フード21:30 L.O./ドリンク22:00 L.O.)
HP:http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2016/05/5-3.shtml

執筆:丸 美月

大学三年生
和菓子と豆とカメラが大好き。

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