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コラム

ヨーグルトで作る、雪みたいなふわふわデザート「クレメダンジュ」

【材料4つで本当においしいお菓子 Vol.21】「お菓子はレシピ通り作れば、必ずおいしく作れます」と話すのは、お菓子研究家・福田淳子さん。丁寧なレシピとその再現性の高さで人気の福田さんに、この連載では材料4つで作れる“本当においしいお菓子”を紹介していただきます。21回目の今回は、ヨーグルトで作るふわふわデザート「クレメダンジュ」です。

雪みたい!ふわふわデザート「クレメダンジュ」

寒暖差の激しいこの頃ですが、みなさんはいかがお過ごしですか?

寒い日もありますが、時々ポカポカの陽気を感じられる日もあり、春がすぐそこまで来ているのを実感します。

今日は雪のような白くてふわっとした冷たいデザートの紹介です。食感はふわふわでクリーミィー。

名前はクレメダンジュと言います。クレメダンジュはフランスのアンジュ地方発祥のチーズを使ったデザート。本来はフローマジュブランという白くなめらかなフレッシュチーズを使って作ります。今回は手に入りやすいプレーンヨーグルトで作るので「クレメダンジュ風」ですが、誰にでも食べやすく、なめらか。コクもありつつ、さっぱりしているので食後のデザートにもおすすめです。

作り方はとても簡単、水切りが重要!

材料もシンプル。ヨーグルト、生クリーム、はちみつ、お好みのジャムの4つ。作り方もすごく簡単なのですが、時間が少しかかります。作り始めてすぐに食べられないことを頭に入れてスタートしましょう。

ヨーグルトは、ザルとキッチンペーパーを使って水切りします。一晩置くのが理想ですが、時間を短縮したい人はキッチンペーパーを4〜5重にして、さらにこまめに変えてください。こうすると水分が紙に染み込んで時間を短縮できます。

約半量の重さになったら、生クリームを泡立てて水切りヨーグルトに加えます。このときにはちみつを加えますが、もちろん変わりに同量のお砂糖使っても。完全に甘くせずに、ほんのり甘さを出すくらいが、ジャムと合わせたときにバランスが良くなります

さて、ここでさらに水切りです。ガーゼをココットなどの高さのある小さめの器に敷きます。ここにヨーグルトとクリームを合わせたものを均等に入れて、紐やゴムでとめます。これをまとめてザルにのせてさらに3時間以上水切りします。

出来上がったらお皿にのせて、ジャムを水で少しゆるめたものをかけていただきます。ジャムはお好みで選んでください。今回はブルーベリーを使いました。季節のフルーツを添えてもおいしい! ということで、アレンジはジャムではキウイフルーツのはちみつマリネを添えています。キウイの酸味がよく合います。そしてビタミンカラーが目にも鮮やかで、一足先に春気分。

少しだけ時間はかかりますが、作り方はとっても簡単。ぜひ、試してみてください。

ガーゼを紐で結ぶとプレゼントみたいでかわいいな、といつも思います。こういう小さな喜びも、手作りのお菓子ならではですね。

【基本のレシピ】

ハニークレメダンジュ

材料(5個分)
ヨーグルト(プレーン)…400g
生クリーム…100ml
はちみつ…大さじ1と1/2(同量の砂糖を使っても)
お好みのジャム…適量

作り方
1.ザルにキッチンペーパーを2〜3重に重ね、ヨーグルトを入れる。冷蔵庫でひと晩、200gになるまで水切りする。

2.ボウルに生クリームをとはちみつを入れ、ボウルの底を氷水にあてて八分立て(角が立って軽くおじぎするくらい)に泡立てる。を加えて泡立て器でしっかり混ぜ合わせる。

3.ココットなど高さのある容器にガーゼを敷き、を均等に入れて、紐やゴムで結ぶ。ザルに入れてさらに3時間以上水切りする。

4.皿にのせて、ジャムを添えていただく。ジャムは適宜水を加えて、好みの濃度にする。

+αのアレンジレシピ ハニークレメダンジュ・キウイフルーツのマリネ添え

基本と同じように作る。キウイフルーツ2個を皮をむいて、2〜3mm角に切り、はちみつ大さじ2を加えて混ぜる。ジャムの代わりに出来上がりに添える。

これがあると便利!お役立ちグッズ

ガーゼ

100均で入手できます。今回は約25cm×25cmくらいのサイズに切って使っています。一度洗うと、馴染んで使いやすくなります。

この連載が1冊の本になりました

材料4つで本当においしいお菓子(学研プラス)

これまでの連載で公開された人気レシピに加え、アレンジレシピや新規レシピもご紹介。作り方の手順だけでなく、失敗しないコツやおいしく仕上がる理由がよくわかるポイントもていねいに解説します。

ホットケーキミックスを使わなくても、小麦粉、卵、砂糖、生クリーム、バターなど、手に入りやすいシンプルな材料だけで、本当においしいお菓子が作れますよ。

福田淳子(ふくだ・じゅんこ)

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順で美味しく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda

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