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【FoodClip 食卓トレンド】食ビジネス全般の動向やトレンド、食卓の最新データを発信するFood Clip編集部に、いま気になる食トレンドを教えてもらいました。今回お届けするのは、アメリカ発の「ルーサーバーガー」。ドーナツにサクサクのフライドチキンをはさむスタイルのハンバーガーです。韓国でも話題沸騰中で、最近は日本でも食べられるお店が出てきてます!
こんにちは!FoodClip編集部です。
ルーサーバーガーとは、バンズにドーナツを使用したアメリカ生まれのハンバーガーのことです。ドーナツバーガーとも呼ばれ、R&B歌手であるルーサー・ヴァンドロスからその名がつけられました。
誕生のきっかけは、1979年におこなわれたライブのケータリングで提供する予定だったハンバーガーのバンズが切れたことから。ルーサー・ヴァンドロスが朝食の残りのドーナツを代用して生まれました。シュガーレイズドのドーナツの甘さと、パティの肉汁やソースがマッチして、甘じょっぱくクセになる味わい。意外な組み合わせでインパクトのある見た目だったことから、ルーサーバーガーとして世間に広まりました。
近年、アメリカではドーナツとフライドチキン専門店「アストロ ドーナッツ&フライドチキン(Astro Doughnuts & Fried Chicken)」の看板メニュー「フライドチキンサンドイッチ」が人気に。ドーナツにサクサクのフライドチキンをはさんだ、ルーサーバーガーが注目を集めました。
その後、人気が韓国にも派生。2020年には韓国KFCがダンキンドーナツとコラボし、ドーナツにフライドチキンをはさんだ「ドーナツバーガー」を発売しました。多くのYouTuberやインフルエンサーが取り上げ、SNSでも話題沸騰!日本にも噂が広がり、じわじわと注目度がアップしています。
近年、日本でもトレンドとなるフードは、写真映えは必須。さらには、YouTubeなどで発信されるようなエンタメとしての食の要素がカギとなっています。健康志向が高まる世相に対抗した、「悪魔的」「カロリー度外視」などのキャッチフレーズが付くハイカロリーな料理がトレンドになる傾向も。写真映えして、ドーナツ×ハンバーガーのインパクトをもつルーサーバーガーは、トレンドの要素を備えているといえるかもしれません。
日本でもハンバーガー店など、ルーサーバーガーが食べられる店が少しずつ増えています。このトレンドをいち早くキャッチして、メニュー入りさせた店を紹介します。
2021年6月にはNY生まれの食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」でも、ルーサーバーガーが登場しています。ココナッツをまとった焼きドーナツに、ケイジャンチキンやクリームチーズをサンド。重くならないように焼き上げたドーナツには、塩味をほんのりきかせたココナッツシュガーがまぶしてあり、ルーサーバーガーらしい甘じょっぱいテイストが味わえます。
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“ジャンクでおいしい”と“ヘルシー”を両立するファストフード店「2foods」では、レギュラーメニューに植物性原料のみを使用したドーナツサンドがあります。「ソイチキンタツタドーナツサンド」や「まるでたまごなドーナツサンド」は、肉、卵不使用でありながら、リッチな味わいで満足度たっぷりの惣菜ドーナツです。「ドーナツサンド=ジャンク」のイメージとのギャップが心をくすぐる「2foods」らしいメニューです。
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大胆に溢れるチーズが魅力の「“スーパー”チーズバーガー」が人気のグルメバーガーとシェイクの店「burger&milkshake crane」では、期間限定メニューだったルーサーバーガーがレギュラーメニュー入り。シュガーレイズドのドーナツにパテを挟んだ定番のルーサーバーガーが食べられます。
いまやハンバーガー業界は、外出自粛やフードデリバリーサービスの普及などから、外食大手も続々と参入し戦国時代に突入。従来のハンバーガーに多ジャンルの料理をかけあわせた進化系ハンバーガーも増えています。
ルーサーバーガーも今後は、従来のハンバーガー×ドーナツの域を飛びだしたメニューが開発されるかも。ルーサーバーガーのトレンドがどのように拡大していくのか、目が離せません。
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