コラム

冷蔵庫で保存してもずっとぷるぷる！話題の「みるくわらび餅風」のおいしい作り方を聞いてみた

2023年07月09日更新

山田周平

エンタメ記事や育児コラムなどを書いています。

【Twitterでバズったごはん Vol.93】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵を、編集部がピックアップしてお届けします。

白玉粉とゼラチンで作るわらび餅風スイーツ

Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載をお届けします。第93回目に注目したのは、ぼく・イラストレシピさんがツイートした「みるくわらび餅風」です。

長時間ずっとぷるぷるなわらび餅風のスイーツのツイートが話題になり、2.9万いいね（2023年6月28日現在）がつくほど話題になりました。では、ツイート主のぼく・イラストレシピさんに詳細を伺ってみます！

長時間冷蔵庫に入れても、ず〜っとぷるぷるな「みるくわらび餅風」がようやくできました‼️

❶ボウルに白玉粉45g＋砂糖大1と1/2を入れ、牛乳200ccを少しずつ加え混ぜる

❷500wで3分チン→混ぜる×2回

❸水大2でふやかした粉ゼラチン5gを加え混ぜ、クッキングシートを引いた容器に流して冷やし固める pic.twitter.com/XcoUjpZmyi
— ぼく・イラストレシピ May 25, 2023

冷蔵庫で長時間保存してもおいしいレシピを考案

−−「みるくわらび餅風」のレシピを思いついたきっかけを教えてください。

ぼく・イラストレシピさん：わらび餅粉でわらび餅を作った場合、冷蔵庫で長時間保存をすると、でんぷんの性質によっておいしくなくなってしまうんです（モソモソする感じ）。今よくレシピで作られている片栗粉わらび餅もそうなると思います。これをどうしても打破したくて、いろいろと試行錯誤した結果、このレシピが出来上がりました。

−−実際に食べてみて、どのような味わいでしたか？

ぼく・イラストレシピさん：今回のレシピは、わらび餅粉ではなく「白玉粉＋ゼラチン」を使って作っているのですが、水で作るとどうしても「白玉粉」の風味が強く出てしまうんです。そこで、牛乳を使ってミルク風味にしてみたところ、大正解！ミルクの優しい味わいで、わらび餅粉で作ったわらび餅のようなぷるぷるの食感に仕上がりました。冗談抜きでおいしいです（笑）

−−ぷるぷる感の出し方など、おいしく作るためのコツは？

ぼく・イラストレシピさん：実はこのレシピ、限界まで水分量を多くして作っているので、分量通りに作らないと固まらなかったり、ぷるぷるにならなかったりします。なので、分量はしっかり守ること。あとは、白玉粉をしっかり混ぜ切る（ダマにならないように）ことが重要です。

−−逆に、作る上で注意したほうがいい点は？

ぼく・イラストレシピさん：ぷるぷるゆえにカットが難しいです。包丁は毎回必ず濡らしてから使うこと！上から押し切るようにするのがおすすめです。包丁をしっかり濡らすことで、包丁にわらび餅がくっつかずにきれいに切れます。

ミルク風味の優しい味わい！

文字ばかりのレシピが苦手な人のために…

−−イラストレシピはどれも可愛らしくておいしそうで素敵です。料理のイラストを描く際にこだわりや注意している点はありますか？

ぼく・イラストレシピさん：自分はもともとアニメ「ポケモン」の会社で背景を描く仕事をしていたのですが、そのときの上司に言われた「写真じゃなくてイラストを使う意味って何だと思う？実物より美しく表現できることだよ」という言葉を今でも大事にしています。焼き目がある料理ならより美しい焦げ色、照りがあるならより美しい照り具合（ハイライト）を描き入れられるように心がけています。

−−レシピをイラストで表現するようになったきっかけは？

ぼく・イラストレシピさん：これも前職での話ですが、お菓子業界に勤めていたとき、レシピや説明が文章のみで覚えにくく、読む気も失せてしまうことが多かったんです。東北の震災をきっかけに上京してアニメ会社に就職したのですが、自分の絵が上達するにつれて「SNSに何かアップしたいな」と思うようになりました。その際に昔のことを思い出し、イラストいっぱいのレシピを描いたら、自分のように文字ばかりのレシピが苦手な方でも見やすいのではと感じ、表現するようになりました。

−−ブログやYouTubeは実写でレシピを載せていますが、イラストにすることで反響に違いなどがあれば教えてください

ぼく・イラストレシピさん：イラスト以外に写真をしっかり載せることで、ちゃんと美味しそうに作れることの証明になるので、写真はかならずセットで付けるようにしています。たくさんの写真や動画だと、しっかり手順が見えるので、実際に作る際にはこちらを参考にしてくださっている方も多いです。

−−今後はどのようなことをやっていきたいですか？

ぼく・イラストレシピさん：時間があったらすべてイラストにしたいです（笑）実は5年前からアニメーター友達と「レシピアニメを作りたいよね」などと話しているのですが、なかなか時間に余裕ができず、いまだ実現には至っていません。今年こそと毎年思っています。

冷蔵庫で保存してもずっとぷるぷるなわらび餅風スイーツは、一度は作ってみたいレシピではないでしょうか。ミルク風味の優しい味わいというのもとてもおいしそうで気になるので、挑戦してみる価値はありますよ。

（TEXT：山田周平）

ぼく・イラストレシピさん
スイーツやおかずなどのさまざまなオリジナルレシピをおいしそうなイラストとともに紹介している。第1回レシピ本大賞で準大賞を受賞した『ぼくのおやつ』をはじめとして、現在までに12冊のレシピ本を発売中！

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執筆者情報

山田周平

ライター。さまざまなWEBサイトでエンタメ記事や育児コラムなどを書いています。著書に『ひとのパパ見てわがパパ直せ』。
Instagramアカウント：@damepapa31