四季が豊かな日本には、魚の旬も移り変わります。旬の魚のおいしさを子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。おやこで語る季節のお便りシリーズ、6月の魚についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
今年の7月2日は半夏生(はんげしょう)。昔の日本ではこの日までにだいたい田植えを終えて、たくさんお米がとれますようにと祈ったんだって。そのときに、「吸盤がたくさんついたタコの足のように、お米の根っこが地面にしっかりつきますように」という気持ちを込めて、タコを食べたというお話が残っているよ。だから今でもこの日にタコを食べるところがあるんだ。
世界中のいろんな海に住んでいるよ。
タコはいろんな種類があって、大きさもさまざま。だけど、骨がなくて、くねくねしていて、8本の足があるのはいっしょ。足には吸盤があるよ。
ところでタコの体、実は頭みたいなところは胴体なんだって。本当の頭は足のつけ根の部分なんだ。
茹でたり、煮たり、揚げたりするよ。新鮮なものはお刺身にしてもいいね。
イサキやキスは一年中出回っている魚ですが、梅雨から夏にかけての時期が旬。どちらも日本では昔から好まれてきた魚です。子どもには馴染みが少ないかもしれませんが、淡白で食べやすく、洋風にもアレンジできるので、魚嫌いな子にもおすすめです。
タコにはさまざまな種類があり、旬もそれぞれ違います。半夏生の風習は主に関西が中心で、それに合わせるかのように明石でとれるタコは、ちょうど6〜8月に旬を迎えます。近年、全国的にも知られてきた半夏生、今年は子どもと一緒にタコ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。(TEXT:松崎祐子)