災害時には支援物資がすぐに届かない場合があります。そのため各家庭における非常食は、1週間分の備蓄をもつことが望ましいと言われています。日ごろの食材を食べて買い足す「ローリングストック法」で非常食を備えませんか。長期間ストックしていたため賞味期限が過ぎていた、という失敗や心配がないローリングストックに基づいたおススメの食材管理方法をご紹介します。
ローリングストック法とは、言葉通りストック「備蓄」をローリング「回転」すること。日常生活の中で使う食材を普段の食事に使いながら、無くなる前に食材を買い足すことで、一定量を常に保管する方法のことです。非常食は未使用のまま賞味期限が過ぎてしまいがちですが、このローリングストック法であれば食材を無駄にすることなく非常時に備えることができます。
災害時にはライフラインが止まり、救助まで時間がかかることが想定されます。援助が届くまで生き延びるためには自身の力で72時間(3日間)を乗り切ることが必要と言われますが、巨大災害時では1週間が必要とも言われています。具体的には、最初の3日間は冷蔵庫・冷凍庫の中のモノを食べてしのぎます。残りの4日間はインスタントやレトルト類などを使いましょう。これで、1週間分の食材を自宅で確保できることになります。
食材の量をわかりやすくする為、よく使う食材、常備品は、定位置を決めておきましょう。野菜や卵、ドレッシング・味噌・マヨネーズなどの調味料、牛乳・お茶などの飲料など、常に3日分位を目安にストックを確認しながら使っていくと良いでしょう。
いざという時のために、火を通さなくても食べられる食材も用意しておきましょう。野菜は茹でて冷凍しておくと、自然解凍で食べられます。茹でることで2週間から1ヶ月保存することができますよ。 冷蔵庫と同じく、ストック食材も冷凍庫の中での定位置を決めておきます。カゴや仕切りを利用し、そこへ冷凍保存する食材を種類別にジップロックなどに入れます。重ならないように立てて収納すると冷凍庫全体が見えるようになり、効率よく食材を使っていくことができます。 ストックした冷凍保存の食材は、日々の食事に取り入れながら、また消費期限が切れないように使用する日も決めましょう。毎月1週目に使用する、特売日などに補充するなど、日にちを決めて毎日の食事にローリングストック法を取り入れましょう。
レトルト食品、インスタント類、お菓子などは、一箇所にまとめてストックしておきます。箱で管理すると一定の量を確保していくことができます。箱の中に常に一定量が入っているように、消費した分を補充していくようにすると、賞味期限を過ぎることなく食べられ、かつ備蓄していくことができますね。これらの食品は比較的軽いモノが多いので、棚の上などを備蓄場所と決めて、取っ手付の箱などを使って置いておく事も可能です。災害時にはチョコレートや、そのまま食べることができるチキンラーメンなどが重宝されているようです。普段から「いざという時」を想像しながら、食材を確保しておくようにしましょう。
食材と共に必需品となるのが、水とカセットコンロ・ボンベです。これらは、非常時同時に必要になりますので、取り出しやすい場所に置いておくと慌てません。水にも賞味期限がありますので、日常の生活で使いながら備蓄しておきましょう。目安は、大人が一日に必要な水の量は2L~2.5Lと言われていますので、余裕をみて一人3L×家族の人数×3~4日分を目安にされるといいでしょう。ガスボンベは、1本で約60分間燃焼が可能と言われていますので、数本は常に備蓄しておくと良いですね。
いかがでしたか?ローリングストック法で非常食を備蓄しておけば、普段食べ慣れているものが災害時の食卓にも並び、安心して食事を採ることができます。日常、食材を使う順番は、冷蔵庫→冷凍庫→レトルト類と考えると良いでしょう。特別な非常食を購入するのではなく、非常時を意識して日常の食材を蓄えていく事が大切です。
『ちょこttoおかたづけ☆』
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