暑い季節、冷たい飲み物が美味しく感じられて、ついつい飲み過ぎてしまうことも多いですよね。しかし、ビールを飲んだ翌日にお腹を下しやすいなどの症状でお悩みの人もいるのではないでしょうか?今回はそんな人におすすめの養生法や漢方薬をご紹介します。
漢方医学では、エネルギー(気)は胃腸で作られるとされています。そのため、いろいろな不調を抱えている人は、まず「胃腸を整える」ことで解決する問題もあります。基本的には、温かい飲み物、食べ物を摂るようにする、体を温める食材を摂る、体質改善のために漢方薬を飲むなどが考えられます。漢方薬には体を温めるはたらきがあります。
また、体を温める食材には、かぼちゃ、もち米、しょうが、なつめ、長ネギ(特に白い部分)などがあります。
・もともと腹痛になりやすい
・ビールを飲んだ後に下しやすい
・食べ過ぎたり、飲み過ぎた後は腹痛になり下しやすい
などの症状がある人には、お腹を温めるはたらきが強い、小建中湯(しょうけんちゅうとう)がおすすめです。
この漢方薬は、服用するとお腹が温まる感じがします。お湯で服用するなど、漢方薬は温めて飲むとより効果的です。
体を温める食材をたくさん使用していて、胃腸に優しくはたらきを高めてくれるお粥レシピです。飲み過ぎた翌日におすすめです♪
〈作り方〉
1.乾燥大豆は水に30分浸した後、水を良く切り、フライパンに移して弱火で色づくまで煎る。熱が取れたらミルで荒く砕く。
2.もち米は洗って水に40分浸す。
3.鍋にもち米、水、薄切り生姜、鶏もも肉を入れ、中火にかけて沸騰したら弱火にしてお粥をつくる。
4.3から生姜を取り除き、塩で味付けして器にもりつける。
5.1の大豆、白髪ねぎ、刻んだしそを添える。
手軽に作るのであれば、市販のお粥に、鶏肉、しょうが、長ねぎ、を加えるだけでも胃腸を温める効果が高まります。ぜひお腹が冷えたなと感じるときにはお試しくださいね♪
漢方・漢方薬・薬膳のポータルサイト「漢方デスク」で、漢方の専門家として食事やライフスタイル、漢方薬について提案している薬剤師です。「みんなの漢方相談」でお悩みに関してもお答えしています。