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コラム

1日1杯でやせ体質に変わる!? この夏から飲みたい「魔法のドリンク」

肌を出す機会が増える夏は、ダイエット気分が高まる時期。「やせたいな〜」と思ってはいるものの、本格的なダイエットに挑戦するほどの気合いはない……そんな人におすすめしたいのが、やせている人の習慣をマネすること。日常に取り入れやすい“習慣”を変えることこそ、ダイエット成功のカギとなる! そこで今回は、糖尿病やダイエット治療の専門医である工藤孝文医師が監修した書籍『「やせてる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)から、やせ体質となる食生活のヒントを少しだけお届けします。

1日1杯、「だしドリンク」を飲むだけでやせ体質に変わる!

太っている人は、ラーメンに代表される味の濃い料理が大好き。しかし、ある方法を続けるうちに、それほど食べたいとは思わなくなる。こうした魔法のような効果を得られるのが、毎日、だしの効いた料理を食べる習慣だ。

濃い味つけの料理が好きな人は、食べれば食べるほど、ますますそういった味を求めるようになっていく。味の濃い料理には、強い依存性があるからだ。ある研究では、ラットに塩分を与えたところ、脳の神経細胞が刺激されることが確認された。その反応は、コカインやヘロインといった麻薬を与えたときと同じようなものだったという。

これは塩分を感じたことにより、脳にドーパミンが大量に分泌されて、神経細胞を刺激するのが理由と考えられている。ドーパミンの別名は「快楽ホルモン」で、高揚感や達成感を湧き起こす。濃い味の料理がやみつきになるのは、ドーパミンの分泌が促され、麻薬を使ったときのような強い快楽を覚えるからなのだ。この快楽を知った脳は、次の食事でも同じ感覚を得ようと、「味の濃い料理を食べたい」という欲求を高める。濃い味つけの料理はだいたいカロリーが高いので、どんどん太っていくというわけだ。

そこで、だしをうまく使って、味の嗜好を変えてみよう。うまみ成分である昆布のグルタミン酸にはドーパミンに似た機能があり、鰹節のトリプトファンは「幸せホルモン」セロトニンの材料となる。だしに舌が慣れると、脂っぽい料理をくどいと感じるようになり、うま味たっぷりの料理をほしくなっていく。こうして、「やせる人の味覚」を手に入れたら、ダイエットはぐっと成功しやすくなる

この素晴らしいだし効果は、「だしドリンク」を毎日飲むことによって一層高められる。昆布、鰹節、煮干し、抹茶、それぞれの粉末を「3:1:1:0.5」の割合で混ぜ、大さじ1杯をカップ1程度のお湯に溶かしたものだ。飲み続けるうちに味覚や嗜好が変わり、うま味の効いたあっさり料理を好むようになっていくだろう。

早く満腹になる秘密のジュース! 特製「レモン水」を夕食前にゴクリ

「満腹」と「満腹感」は微妙に違う。満腹とは胃の中に食べものがいっぱい入った状態。これに対して、満腹感とは食事をとって血糖値が高まり、その作用によって満腹中枢が刺激されることをいう。ならば、必ずしも満腹ではなくても、満腹感を得るのは可能かもしれない。体のメカニズムを利用して、満腹感が早く湧くようにうまく操作すれば、食欲を抑えられそうだ。

早めに満腹感を得るために試したいのが、コップ1杯の水か炭酸水に大さじ1程度のレモン果汁を加えたレモン水だ。この爽やかなジュースを食事20分前に飲むと、レモンの香りや酸味が交感神経を刺激。食欲を増進するグレリンの分泌を抑える一方、食欲にブレーキをかけるレプチンの分泌を促して、早く満腹感がやってくる。この秘密のジュースを夕食前に飲んで、ダイエットを成功させた人は少なくない。

甘いジュースを飲んでも太らない人の血糖値上昇を防ぐ秘密の飲み方

頻繁に飲むと肥満につながるとはわかっていても、甘いジュースなどのドリンク類が好きな人は少なくない。やせたいのなら控えるのがいちばんだが、禁止したことがストレスになり、甘いおやつなどに手が出て一層太ってしまう人もいる。

そこで、甘いドリンク類が好きにもかかわらず、なぜだか太らない人が実践しているアイデアを紹介しよう。方法は簡単で、水と交互に飲むのだ。こうすれば、血糖値の急上昇を抑え、糖類によるダメージを小さくすることができる。ウイスキーやスピリッツ類を飲むとき、その合間にチェイサーを口に含むような意味合いだ。水と交互に飲むと、胃の中では甘味が随分薄まる。この状態に慣れていくと、甘さに対する依存度が低くなる効果も期待できそうだ。

本文は『「やせてる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)より一部抜粋・編集しています。

メイン画像提供:Adobe Stock

書籍紹介

『「やせてる人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春出版社)
ダイエットしているのになかなかやせない人、食べたいものを食べているのに太らない人がいる。その違いは、一体?! そう、日頃の習慣にあるのです。
本書は、「やせてる人」の習慣を、食べ方、メンタル、睡眠、ケア、運動、考え方、動作など、さまざまな側面から紹介します。

監修者紹介

工藤 孝文(くどう たかふみ)
1983年福岡県生まれ。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。専門は、糖尿病・ダイエット治療・漢方治療。「ガッテン!」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)など、テレビ番組への出演・医療監修のほか、ダイエット関連の著作も多い。日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本東洋医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会・小児慢性疾病指定医。

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