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コラム

夏バテ・熱中症・紫外線。夏の不調をケアできる「腎臓毒出しスープ」のススメ

ここ何年かで夏の暑さはうなぎ登り。厳しい太陽の光によって、夏バテ、熱中症、紫外線による日焼けなどのも増え、夏の体のケアは必須となってきています。そこで今回は、YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」で人気の鍼灸師・大野沙織氏による著書『これだけで不調が消える!腎臓毒出しスープ』(ワニブックス)から、夏の不調をケアする食習慣を少しだけお届けします。

不調の原因は「腎臓」にあり!?
夏に向けた体づくりに「腎臓毒出しスープ」を!

東洋医学では、腎臓は生命そのものといわれています。

腎臓の仕事は血液に含まれる老廃物をろ過したり、余分な水分の排出を促すこと。そして、必要なものは吸収し、イオンバランスや血圧を調整して体が正常に機能するように調整してくれています。腎臓が悪い人はもちろん、「毎日なんだか不調で急に老けた?」という人は腎臓が疲れているのかもしれません。

逆に腎臓を労り、元気にできたらどうでしょうか?

毒素をスルスルと排出し、ほかの臓器もスムーズに動きます。元気に活動できるだけでなく、肌や髪にもツヤや潤いが出るでしょう。自律神経も整い、免疫力もついて感染にも強くなれるかもしれません。

では、どうやって腎臓を元気にするのでしょう。

それは、腎臓に負担をかけずに必要な栄養を摂ること。それもサプリなどではなく、食事からしっかりと。そのためにおすすめしたいのは、食べたら効果を実感できる「腎臓毒出しスープ」です。

東洋医学の組み合わせで選んだ食材を、切って、炒めて、煮込むだけ。忙しい日もできて、野菜も沢山とれるし、食べやすくて、おいしい! そんなスープのレシピをご紹介します。

夏バテ・熱中症・紫外線・・・
夏の不調をケアする「腎臓毒出しスープ」5選

夏バテダメージを即効解消!
豚肉ととうもろこしのスープ

とうもろこしは体内にこもった湿気を排出する力があるので雨の日に体調を崩す人にぴったり。便秘や胃腸が疲れたときにもおすすめです。豚肉は腎臓への毒素ダメージを素早く解消し、夏バテや病後の体力回復に。血を作り、気を補って水の巡りをよくします。

気力体力を回復して熱中症ケア!
手羽元と夏野菜のさっぱり塩スープ

熱中症になって気力体力を回復したいときに作った滋養スープ。骨付きの鶏肉はまさに気力と体力をつけてくれるので、疲労がたまっているときは週に1回食べてほしい食材です。また、冬瓜、トマト、なすはすべて熱を冷まし、利尿効果が。解毒に抜群なだけでなく、むくみがすっきり。脂肪肝や脂質異常症の予防にも効果あり。

寝苦しい夜もぐっすり熟睡!
豆腐とトマト、ニラのスープ

夏野菜を使った、寝苦しい夜にぴったりの快眠スープ。トマトには入眠ホルモンのメラトニンや、睡眠の質を上げるGABAが含まれており、体の深部の体温を下げて眠気を促し、翌朝はすっきり起きられます。また、ニラは体を温め、βカロテンやビタミンEが多く、若返りの栄養素もばっちり。実は夏にも多い腰痛も改善!

夏のダイエットにはこれ!
豚肉と冬瓜のとろみスープ

夏のダイエットには冬瓜。むくみには即効性があり、それだけで1〜3kg減る人もいます。むくみ対策には夏野菜でも冬瓜がNo.1です。また大豆と同様にサポニンが含まれ、糖が脂肪と合体しないように抑え、脂肪の蓄積を予防。豚肉は疲労や肌の潤いに。みょうがは発汗を促し、血を巡らせ、味のアクセントにもなる影の主役です。

紫外線に負けない肌を作る!
ささみと夏野菜のさっぱりポン酢スープ

なすとトマト、そして玉ねぎも赤を選ぶことで強い抗酸化作用でシミを防ぐスープです。なすを食べると肌のバリア機能がアップ。紫外線から肌を守って、シミ、シワ、たるみを抑制します。トマトは解毒作用があり、血管を若く保ち、ガン予防も。ささみはメチオニンというアミノ酸が豊富で、肝機能を高めて解毒、眼精疲労にも。

レシピ写真撮影/菊池陽一郎
メイン画像提供:Adobe Stock

著者メッセージ

腎臓を元気にするのはもちろん、東洋医学でいう気血水のすべてが整う食材の組み合わせにしています。どのスープも食べると体が軽くなるのが特徴で、肌も綺麗になったという声をよく頂きます。野菜の旨味成分を生かすので調味料も特別なものは使っていませんが十分美味しいです。とにかくすぐ作れます。基本的にスープを作る日はおかずなしでご飯と食べるので洗い物も楽なのでおすすめです。本のインデックスには食材別で体を温めるものや冷やすものが一目でわかるようにして、スーパーで食材を選ぶ時に参考にしてもらえるようにしました。体質チェックやセルフケアの中には邪気祓いの気の流し方も好評ですのでお試ししてみてほしいです。

書籍紹介

『これだけで不調が消える!腎臓毒出しスープ』(ワニブックス)
YouTube登録者数12.4万人!
大反響の「腎機能アップちゃんねる」から、待望の続編が登場。

どんなに疲れていても、簡単スープだけならどうにかなる!しんどいときに助けてくれる、それがスープ!腎盂腎炎で片方の腎機能を失った著者が、自身の体で検証した魔法のスープレシピを大公開!

腎臓が悪い人は、とにかく疲れやすい。面倒くさい食事作りはできないから、一皿で十分栄養がとれるスープで体を労りましょう。

YouTube視聴者からのお悩み相談で生まれた、いろんな症状に効くレシピも紹介。基本のスープを使ったスープデトックスのやり方や、たくさん作っても飽きない食べ方も教えます。さらには、スープだけでなく腎臓を労わるためのセルフケアや、気を巡らせ、邪気を払う特別なやり方も!体を温める、冷やすといった食材の特徴もわかるINDEX付き!

CONTENTS
PART1 毒出しパワースープ
PART2 アレルギーのためのスープ
PART3 心と睡眠に効くスープ
PART4 美容とダイエットのためのスープ
PART5 お悩み解決スープ
PART6 腎×気を補うセルフケア

著者紹介

大野 沙織(おおの さおり)
鍼灸師。心合いの風鍼灸院主宰。 20代で腎盂腎炎を発症、右の腎臓の機能を失い、現在は1つの腎臓で生活している。YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」では、実体験に基づいて腎臓のためにできることを定期的にシェアしている。東洋医学に基づく腎臓にいい食材や体の不調を改善する食材を使ったスープを紹介したところ、急激に登録者数が増加、現在12.4万人(2024年6月)。著書に『おつかれ気味の腎臓がよみがえる 超!解毒スープ』(ワニブックス)がある。

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