日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
2013年秋からスタートしたNHKの朝ドラ「ごちそうさん」も3月で終了。ドラマの中に登場する「ごちそう」や登場人物の「おいしい顔」に、一日のパワーをもらっていた、という人も多いのでは? そこで今回は、毎週「ごちそうさん」を追いかけ続けた完食リポートの総集編。め以子の成長と、おいしいごはんを振り返る「おかわり」をこれまた勝手にリポートしちゃいます!
スタートから半年の間。結婚し、おかあちゃんになり、「ごちそうさん」と呼ばれるまでになり、そして最後には蔵座敷まではじめてしまっため以子。今やすっかり「料理上手」ですが、半年前の番組スタート時は、ただの食いしん坊だったのを覚えていますか? 家が洋食屋という、食べものに恵まれた家庭に育っため以子は「食いしん坊」としてすくすく育ち、コンプレックスだらけの大きな娘に成長。そんなめ以子の前に現れたのが、め以子よりもはるかに背の高い「通天閣」こと悠太郎。彼との出会いにより、め以子の人生は動き出すのです。
思えば、め以子がグンと成長するときには、いつもターニングポイントとなる「料理」がありました。め以子の物語を振り返りつつ、いくつかご紹介しましょう。
はじめて恋を知っため以子は、悠太郎に自分の好きな納豆を好きになってもらおうと奮闘。不器用ながら、納豆料理にチャレンジします。
大阪に嫁いだめ以子は、昆布のだしを理解できないことを知り、愕然。義姉・和枝のいけずに対向すべく、絶食して昆布の味を覚えます。
食のためにお金を惜しまずに育っため以子が始末の料理に出会います。ドケチではなく始末の心を学んでさらに大きく!
一品一品心を込めて作ったおせち料理。食べる人のことを思って作る料理に目覚めます。
困難を乗り越えるたびにステップアップしていくめ以子。時にはハラハラし、ともに涙し、ツッコミながら、め以子の成長を楽しみに見守る半年間でした。
次々と登場する数々のおいしい料理を参考に、「夕食をつくってみた!」という人も多かったのではないでしょうか。「ごちそうさん」スタート以来、クックパッドの投稿にもめ以子の料理を「作ってみました!」という投稿が急増! 「ごちそうさん」で検索すると、数多くの思い出レシピがヒットしますよ。
そんなレシピの中でも、注目度が高かったのがこの2つ。
ドラマのなかでも何度も登場しましたね。あのくせ者竹元教授も虜にした牛すじカレーは、クックパッドユーザーの家庭でも評判だったようです。
ドラマの最初のほうに登場したスコッチエッグ。終盤、悠太郎を満州へと送り出す食卓で再登場しました。代用品で作った思い出の料理を2人で食べる様子がジーンときましたよね。
「ごちそうさん」全編に流れていたのは、「誰かのために料理を作る人がいて、その料理をおいしいと食べる人がいる」そんな当たり前のようなことが、実はとても大切だということ。「ごちそうさん」という言葉には、作る人の真心や、食べる人の感謝など、さまざまな思いが込められているのです。食事を作るとき、食べるとき、そんな思いを忘れずにいたいですね。(TEXT:田久晶子)
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