牡蠣には豊富な栄養素が含まれていて、「海のミルク」とも呼ばれています。
栄養素としては、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラル類が豊富で、慢性的な疲労回復や貧血の解消にも効果があります。
季節の変わり目による気温の変化、冷えで、身体は思ったよりもストレスを感じています。
栄養豊富な牡蠣を食べて、ストレスに負けない身体を作りましょう。
牡蠣には 身体を潤す作用 があるため、乾燥の季節である秋にもぴったりな食材です。
様々な薬膳タイプにおすすめの牡蠣ですが、特に、血が不足することによるイライラや不安感、精神的な疲労、不眠、貧血の症状 を感じている人におすすめです。
その他にも、血や気の巡りをよくしたり、元気をつけてくれる効果があるので、慢性的な疲労を感じている人に特におすすめです。
牡蛎の殻を細かく砕いたものは牡蛎(ぼれい)と呼ばれ、漢方薬の生薬として用いられています。精神を安定させる作用のある漢方薬 の中に含まれており、イライラやのぼせ、不眠、倦怠感、寝汗の改善 のために用いられます。
漢方薬の中には、安中散(あんちゅうさん)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、柴胡加竜骨牡励湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などに含まれています。
牡蠣は主に血を増やすはたらきがあるため、血の巡りを良くする食材(ほうれん草)との組み合わせがおすすめです。
また、このレシピには血を増やす食材(チーズ、バター、牛乳、卵黄)が使われているため、相乗効果が期待できます。
調理のポイントは、温かい調理法で、こってりした味付け が良いでしょう。温かいうちに頂きましょう。
これからの牡蠣の美味しい季節にぜひお試しください。
漢方・漢方薬・薬膳のポータルサイト「漢方デスク」で、漢方の専門家として食事やライフスタイル、漢方薬について提案している薬剤師です。「みんなの漢方相談」でお悩みに関してもお答えしています。