日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
沖縄、九州と梅雨入りする地域が増えてきました。梅雨時に心配なことと言えば、やはり食中毒。手洗いや調理器具の消毒はもちろんですが、食材そのものも腐らせないように工夫をしたいもの。実は今、食品保存の世界でもいろいろな変化が起きているのだそう。今回は、そんな食品保存の新常識に迫ります!
6月3日放映のNHK「あさイチ」は、物が腐りやすい梅雨時に備え「食品保存」がテーマでした。たとえば、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜を、あなたはどうやって保存していますか?野菜室に入れて保存という方が最も多いと思いますが、実はちょっとしたテクで野菜の長持ち度がググッとアップするんです。
そのちょっとした工夫とは、野菜室で保存する前に5~10分ぐらい水につける
というテクニック。たったそれだけ?と思った人もいるかもしれませんが、実はほうれん草は流通の段階で水不足の状態に陥っているため、保存前にたっぷりと水を吸わせてあげることで失った水分をとり戻し、美味しく食べられるようになるのだとか。ただし、長時間つけるとビタミンCなどの栄養分が流れ出してしまうので、あまり長時間つけすぎないように注意を。水につけた後は、キッチンペーパーなどで水気をきちんとふき取ってから、野菜室に入れてください。
長期保存する場合は、沸騰したお湯で10~30秒湯通しし、よく水を切ったら、食べやすい大きさにカットして冷凍を。料理に使うときはレンジで解凍したりせず、冷凍のままスープや炒め物に入れるのがベスト。
ところで、どこの家庭の冷凍庫にもある食材の冷凍ストック。忙しくて買い物に行けないときなどは、サッと解凍するだけで使えるので便利ですよね。でも、解凍した肉や魚って、パサパサ、ボソボソしてあまり美味しくないと思いませんか?
実はこれ、冷凍焼けという現象。食品を乾燥した冷凍庫で保存すると水分が抜けてしまいます。すると食品に含まれていた脂質が酸素と反応を起こし、変色や食感の低下が起こります。これが冷凍焼けという現象のメカニズム。
では、どうすれば冷凍焼けを防げるのかと言えば、それはラップにくるみ、さらに密閉袋などに入れて、なるべく空気に触れないように保存しておくこと。
それともうひとつ、スゴ技が紹介されたのですが、それはどんなテクだと思いますか?
それは1日冷凍した食品を砂糖水につけて、再び冷凍するというテクニック。
砂糖水は水1リットルにつき砂糖1gを入れてよく混ぜたもの。砂糖は水と結びつく性質があるため、砂糖水に少しだけつけておくだけでも、水分が抜けるのを防ぐ効果が高まるのだとか。
ちょっとした手間ですが、これをするだけで肉がパサパサせずに美味しく食べられるというのだから嬉しい。他にも役に立ちそうな食品の保存テクがないか?クックパッドで検索してみましたよ。
いかがでしたか?野菜は育った環境に近い環境で保存するのがベスト。ということで、トマトやキュウリも、野菜室には入れないほうがいいそうですよ。ただ、暑くなるこれからの時期はやはり傷みやすくなるので、新聞紙で包んで冷蔵庫で保存するのがおすすめ。こちらもぜひ試してみてくださいね。 (TEXT: 黒沢るか/ライツ)
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