世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、東京の世田谷区は新代田にお住まいのイスラエル人ベンジャミンさんの食卓で、郷土料理をふるまってもらいました!
新代田に到着したものの、駅からすぐというベンジャミンさんの自宅になかなかたどり着くことができず、しばらくあたりをウロウロ……。
すると、「あやさんですか〜?」と、突如一人の日本人女性に声を掛けられることに!ベンジャミンさんはイスラエル人であることはもちろん、そもそも男性のはず…。新代田に知り合いなんていたかな!? と、私はちょっとしたパニック状態。
しかもその日本人女性は、「ベンジャミンの家はこちらですよ〜。」と道案内をしてくれることになり、そのあまりにも軽快な誘導に、私も思わず促されるままついていくとことに。
たどり着いた玄関を日本人女性がガチャリと開け、「ただいま〜♪」と声をかけると、家の中から「おかえり〜♪」と一人の男性が出迎えてくれました。
「ベンジャミンさんですか…?」。恐る恐る私が聞くと、「はじめまして、ベンジャミンです。」と、カタコトの日本語で、照れくさそうな笑顔を浮かべながら招き入れてくれました!無事出会えたことはもちろん、物腰やわらかなベンジャミンさんのキャラクターにほっとひと安心。
そして、よくよく話しを聞いてみると、道案内をしてくれた方はトシミさんという日本人女性で、ベンジャミンさんとはカナダの留学時代に出会ったことがきっかけで結婚された、国際カップルなのだとか。
中東といえば現在の国際情勢が象徴するように、デリケートな話題となる部分も多く、質問する上での難しさを感じていた私も、奥さまがいてくれるおかげで少し肩の荷が下りた気分になりました。
そうこうしている間に、シャイなベンジャミンさんはそそくさとキッチンへと向かい、早速レッスン開始!デザートの前に、まずはベンジャミンさんが最も得意だという料理、「フムス (Humus)」の調理に取りかかることに♪
「フムス (Humus)」は、茹でたひよこ豆と、ペースト状にした白練りゴマ、にんにく、レモン汁を使った、イスラエルを代表する料理のひとつ。ものの5分ほどで出来上がるお手軽さから、現地では朝食に出ることが多いそうです。
ひよこ豆、白練りゴマをたっぷりミキサーに入れ、ペースト状にしたら、あっという間に完成!ベンジャミンさん手作りのピタパン (平たい円形のパン) と一緒に頂いたのですが、得意料理だと言うのも納得!ひよこ豆のやさしい風味の中にもコクがあって、ほおばった瞬間に「おいしい!!」と思わず声を上げてしまうほど感動ものでした。
フムスは、イスラエル、ヨルダン、レバノンなどで食されていて、地域によって少しずつ味わいが違うのだそうです。
日本にある中東レストランで味わったそれとは全く違う、これぞ現地の家庭の味!郷土菓子を学びにきたことを一瞬忘れてしまうほど (苦笑)、KitchHikeの醍醐味を感じつつ、お腹いっぱい頂きました♪
さてさて、お次はお待ちかねの「シルニキ (Syrniki)」の調理です。
この郷土菓子の正体とは?そもそも、本当にイスラエルの郷土菓子なのでしょうか!? また次回のお楽しみに!
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