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コラム

料理男子の先駆け的存在が教える!長く楽しく続けるための秘訣

50代の会社員で料理歴30年以上と長く、クックパッドでも男性作者さんの中では指折りの投稿数を誇るクッキングSパパさん。料理男子の先駆けともいえるクッキングSパパさんに、先輩として料理をはじめたいと思っている人へ向けておすすめのレシピやアドバイス、料理を続けるコツなどを伺いました。

料理コンテストで優勝!?

――料理を始めたのはいつからですか?
学生時代からやっていたので料理歴としては35年くらいですが、本格的に始めたのは2010年くらいからです。ひょんなことがきっかけでとある料理コンテストに出場したら、なんと優勝してしまい、それが大きな自信になって、いろいろな料理にチャレンジするようになりました。

――誰かに教わったりしていたのですか?
いえ、基本的には独学です。図書館で料理本を借りたり、たくさんの料理番組をビデオ録画しては繰り返しみていました。そのほか、オープンキッチンのお店のカウンターに座って調理工程を眺めたり、魚屋さんの店先に立って何時間も魚の下ろし方を見たりしていた時期もあります。最近は大勢のプロの料理人の方がYouTubeなどでレシピやテクニックを惜しみなく公開されているのでそれを見て勉強しています。

家族の笑顔が原動力

――料理を長く続けるためのコツはありますか?
やっぱり「家族の存在」ですかね。食べてもらって喜んでくれる人がいるというのが最大のモチベーションになっています。両親、兄弟姉妹、友人ももちろんいいのですが、やはり恋人だったり、妻、子どもの喜ぶ姿を見るのが一番だと思います。

そしてさらに重要なことは、食べた人からフィードバックをもらうこと。ただ、小さな子どもの意見は本当にシビアなので、メンタル的に折れない強いハートも必要です(笑)。

あと、そもそも僕はエンジニアなので“ものづくり”が大好きなんです。料理をしているというよりも化学実験をしているような感覚で、いつもワクワクしながら取り組んでいます。

――ちなみに、どんなレシピがご家族に好評だったのですか?

妻からのリクエストが多いのが牡蠣のアヒージョです。妻いわく「牡蠣を一番おいしく食べられる料理」とのこと。おいしく作るポイントは牡蠣を塩と片栗粉で良く洗い臭みを消すことと、焦げやすいニンニクの芯を除くことです。


子どもたちは肉料理が多いですね。長男はローストビーフ丼、お酒好きの次男は手羽先の唐揚げなどを作ると喜んでくれます。娘はトマト系パスタを気に入って食べてくれます。

――料理は毎日されているんですか?
本格的に作るのは週末だけで、あとは平日にお酒の肴などを作る程度です。作るときは一緒に住んでいる家族の分をすべて作りますが、帰宅時間がバラバラなので、その都度1人分ずつ作ります。一回作る度に味見したり感想を聞いたりして調整し、完成度を上げていきます。妻→娘→僕→長男(次男は現在、別居中)の順で作るケースがほとんどで、帰宅時間が遅い
長男がもっともも完成度の高い物を食べていることになります(笑)。

初心者におすすめのレシピを紹介

――これから料理を始めたいと思っている人は、まず何から始めたらよいですか?
まずは簡単なものから作って自信をつけることだと思います。カレー、シチューなど箱に記載の作り方を忠実に守って作ってみてください。全ての下ごしらえを終えてから調理を開始することがポイントです。

簡単な料理に慣れてきたら、次のステップとして次の2つのレシピをおすすめします。

麺と麻婆の相性抜群

ひとつは「麻婆焼きそば」です。焼きそばを炒めるときはあまり触らず放置したほうがカリッと仕上がります。花椒粉を使うと一気に本格的な味に変わりますのでぜひ使ってください。

スタミナ満点

レバニラ丼も簡単、早い、安い、旨い、栄養満点の5拍子揃ったメニューなので初心者におすすめです。特に一人暮らしを始めた学生さんに作っていただきたいですね。レバーの血抜きをしっかりすることと、短時間で仕上げることがおいしく作るポイントです。

なお血抜きの作業が初心者にはややハードルが高い印象ですが、ポイントを押さえれば簡単。食べやすい大きさに切ってから冷水に漬けると臭みが抜けやすいです。特に牛や豚のレバーは臭みが強いので、水を変えながら30分ほど漬けることをおすすめします。それでも臭みが気になる方は牛乳に漬けてみてください。

――料理をするときに、気をつけたほうがいいことは?
調味料を目分量でなく、しっかり計ることが非常に大切。そのためにも、これから料理を始めようと思っている方々は、まず計量スプーンとカップを購入することをおすすめします。

ただ、調味料もメーカーや食材によって塩分濃度が異なるので、最終的には自分の舌でしっかり味を確認することが大切です。

――最後に、これから料理を始める人にメッセージを!
料理ってどんどん慣れていくと“段取り力”がついてくるんですよ。それは当然仕事にも応用できるのでスキルアップにもつながります。そういう意味でも料理はおすすめですよ。

今回ご紹介した「クッキングSパパさん」のキッチンはこちら

外食チェーン店やデパ地下などから料理のヒントを得ているというクッキングSパパさん。これまで投稿してきたレシピ数はなんと800以上。男性が「これを家で作って食べられたら最高!」と思うレシピも多数あり、つくれぽにもたくさんの喜びの声が寄せられています。みなさんもぜひ覗いてみてくださいね。

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