みなさん、『あったか旭川まん』というご当地グルメをご存知でしょうか?3年前の2011年の冬、旭川の開村120周年を記念して誕生した、まだまだニューフェイスなご当地グルメなんです。実は今日1月25日は『あったか旭川まんの日』。記念日のいわれやレシピのことなど、あったか旭川まん推進会議の石崎さんにお話を伺いました。
質問① 今日1月25日が『あったか旭川まんの日』になったのは、どうしてですか?
実は112年前の明治35年の今日、旭川市が【日本観測史上最低気温-41℃】を記録したからなんです。その極寒記録から、寒さを旭川の地域ブランドと位置づけて、「寒いからこそより美味しさが引き立つ“温かい食べ物”をご当地グルメにしよう」ということになって、平成23年に『あったか旭川まん』が誕生したんです。
質問② 『旭川まん』の特長はなんですか?
旭川は道内でもトップクラスの収穫量を誇る「米どころ」で、最近人気のブランド米「ゆめぴりか」の生産をはじめ、米粉づくりにも力を入れています。それを広く知っていただくため、「生地に旭川産米粉を使い、個性のある具材を挟む・包むこと」が旭川まんのルールです。
質問③ 『旭川まん』にはどんな味があるのですか?
前述したルールに従って、旭川のいろんなお店で各店オリジナルの『旭川まん』が作られています。具は本当にバラエティに富んでいて、米粉を使った麺が入っている「焼きそばまん」、チーズたっぷりの「キーマカレーまん」、焼き鳥が入った「とり丸まん」、ラム肉を使った「ラムちゃん」など、それぞれ趣向を凝らしたものばかりです。
質問④ 『旭川まん』をおうちで作ることはできますか?
≪まんじゅうの皮≫
小麦粉(薄力粉)…180g
旭川産米粉…20g
ベーキングパウダー…小さじ1
砂糖…小さじ1/4+大さじ1と1/2
塩…小さじ1/2
油…大さじ1
酒粕湯(酒粕30g,湯80ml)…110ml
ドライイースト…小さじ1
ぬるま湯…大さじ2
≪トマトジャム≫
トマト(湯むき済)…300g
砂糖…2/3カップ
生米…大さじ1~2
≪餅≫
切り餅…2切
【トマトジャム】
①トマト(湯むき済)300g、砂糖2/3カップ、生米大さじ1杯混ぜ、水分がなくなるまで煮詰める。
【生地】
②大きめのボウルにぬるま湯大さじ2杯入れ、ドライイースト小さじ1杯と砂糖小さじ1/4杯をよく混ぜて溶かし、温かいところで15分程置いておく。
③②のボウルに、小麦粉180g、米粉20g、ベーキングパウダー小さじ1杯、砂糖大さじ1 と1/2杯、食塩小さじ1/2杯、油大さじ1杯、酒粕湯(酒粕30g,湯80ml)110mlを加え、ベタつかなくなるまでよくこねる。なめらかにベタつかなくなったら、丸型にしてボウルにそっとおき、ラップして再び温かいところで30~40分寝かせておく。
④③の発酵中に、切り餅2切を1/3づつ(計6個)にする。
⑤③の発酵が終わったら、まないたに②を置いて一度ガス抜きをしてから、太いめん棒状にのばし、幅2cm位に切って6等分する。1つ1つ切り口をつまんでキレイに丸め、再び5~10分程度休ませる(ラップかぬれ布きれをかぶせて)。
【包餡と完成】
⑥⑤を手のひらサイズに広げて、真ん中にあらかじめ作ったトマトジャムと、④で6等分にした切り餅1つを包んで成型する。(6個作る)
⑦30分蒸したら出来上がり。
※現在市販している『トマトとお米粉のコンフィチュール』とは、若干配合が違っています。
作って食べてみると、トマトの風味と酸味が残った個性的なジャムとお餅の食感がからむ、新感覚の味わい!好き嫌いは分かれるものの、好きな人はとことんハマってしまうモノなんだそう。なるほどナットクです。
質問⑤ 誕生から3年、人気の味もゾクゾク登場しているそうですね?
最近公認した旭川まんは2種類あります。
1つは旭川農業高校の生徒が開発した『りんごちゃん』(カスタードクリーム味・チーズクリーム味)は、旭川神居古潭のリンゴをカスタードクリームまたはチーズクリームで味付けしたリンゴあんを包んだもの。アップルパイのような風味でデザート感覚で食べられるので、まとめ買いする方も多い人気商品です。
もう1つは、あんまん好きな一般の主婦の方とプロジェクトを組んで開発した『プレミアムあんまん@ごまクロ2』。地元の高級小豆「しゅまり」で作ったごまあんを、ごまをたっぷり入れた生地で包んだもので、小豆とごまのバランスが絶妙!あんまんが苦手な方も「これは美味しい!」と買っていくんですよ。
高校生から主婦の方、地元のお店の方々まで、ご当地愛に溢れたアイデア満載の『あったか旭川まん』。作って食べるのも良し!旭川に行って食べるも良し!まだまだ新しい旭川グルメ、応援してあげたいものですね。(TEXT:大河原裕美)
『あったか旭川まん』は旭川市内を中心に、札幌市内や道内の道の駅などで販売イベントを実施しています。最新のイベント情報や様々な取り組みは、公式フェイスブックでチェックできます。