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コラム

今から準備しておいて損なし!年末年始に向けて「出費を抑える」コツ8選

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今年も残り3ヶ月となり、出費が増えやすい年末年始がやってきます。値上げが続く中で、上手に節約しながら楽しく年を越すための心構えを教えてもらいました。

年末に向けてそろそろ準備しよう

今年も残り3ヶ月。これから年末に向けて何かと出費が増える時期です。特に年末年始は、1年の中でも出費が増える時期。そして必要な出費だけではなく、ムダな出費も増えがちです。値上がりが続く中、限りある予算の中で上手に出費を抑えるコツを紹介します。

1. イベントの計画を立てる

年末年始は歳末セール、クリスマス、冬休み、帰省、旅行、年越し、年明け、福袋、新春セールなど、イベントが盛りだくさん。しかし、使えるお金には限りがあるものです。

そしてまた、冬のボーナスのタイミングではありますが、イベント費用などにボーナスを充て過ぎてしまうと、肝心の貯蓄がなかなか増えません。帰省や旅行など前もって予定が決まっているのであれば、別途積立をしておくなど計画的に貯めておくことをおすすめします。また、クレジットカードのように後払いの決済を使い過ぎてしまうと、年明け後の請求を見て青ざめることになりかねないので、使ったらアプリでも紙でも記録を残しておきましょう。

2. 予算を決める

イベントごとに予算を決めて、出費がふくらみ過ぎないようにしましょう。単純に予算を決めるだけではなく、予算を立てたら、実現可能かどうかも試算しましょう。それぞれイベントごとに試算をして、その中でも優先順位を考えます。優先順位が高いものほどしっかりと、予算をつけるようにして、反対に優先順位が低いものかつ予算が足りない場合は見送るのも一案です。

3. お金のかけどころと抑えどころを考える

ただでさえ物価が上がっているのに、ダラダラと恒例行事のように、出費を続けると予算オーバーになる恐れがあります。大切なのは出費のメリハリです。例えばクリスマスケーキを用意するにも、早めに予約をして早割を適用させるのか、それとも手作りをするのかなど、お金のかけ方を考えてみましょう。「いつ、どこで、なにを、どのように」買うのかを意識しながら、買い物リストなどを作りましょう。

4. むやみに外出しない

年末年始は1年の中でもお財布の紐がゆるみやすく、クリスマスイベント、歳末、新春セールなど、たくさんの仕掛けが街中に用意されています。家族で出かけたら、誘惑に負けて予定や予算も組んでいない出費をしてしまいがち。出かけるにしても、必ずその日の目的を持ち、家族にも目的以外のことはできない旨を伝えておきましょう。 また、滞在時間が延びるほど、さまざまな誘惑と戦うことになります。買い物を手早く終わらせられるように買い物メモを作り、どの順番で買い物をすると効率よくお店を回れるかなど、順路もある程度考えておくといいでしょう。

5. 外食は特別な日だけに

値上げ傾向にある外食も、今までと同じようなペースで利用すると出費が増える原因に。誕生日や祝いごとなど「特別な日」のために予算を残しておきましょう。 例えば家族4人で外食へ行くと、ファストフードで3~4000円、ファミレスで6~8000円くらいかかります。ちょっと嫌な考え方かも知れませんが、パートの時給何時間分かな?その時給分を払う価値がこの外食にあるのか。など一呼吸置いて考えてみましょう。もちろん、外食をすると決めた日は、思う存分外食を楽しめばいいのです。

そして、できるだけ外食へ行かないようにするための対策を取りましょう。例えば、買い物はネットスーパーで配達してもらい、浮いた時間で作りおきをするなど、外食を習慣化しないようにすることも大切です。

6. し好品を見直す

お菓子や飲料、酒、たばこといったし好品の値上げが目立ちます。とくに年末年始のイベントごとには、ジュース、お菓子、お酒といったし好品を購入する金額が増えがちです。このイベントで、し好品癖がつかないように、メリハリをつけるようにしましょう。日々の買い物でも、し好品は予算が余ったら買うくらいの優先順位の低い位置に存在します。

し好品は消えものと言われ、消費してしまうと何も残らないことと、習慣化されているためそのムダに気が付きにくいものです。今一度レシートを見直してみてもやしや他の食材など身近なお金に換算してみましょう。

7. 会計前にカゴを見る習慣を身に付ける

実店舗でもネットショッピングでも同じなのですが、会計前に必ずカゴの中身をチェックしましょう。買い忘れ防止だけではなく、不要なものまでカゴに入っていないかを冷静になって考えることです。名ばかりセールや割引率に惑わされていませんか? 家族が食べるかもしれない、必要かもしれないと、とりあえずカゴに入れたものはないでしょうか。今一度冷静に考えて、なくてもよいものを戻すことで数百~数千円の節約になるかも知れません。積もれば大きいものです。

8. その日のレシートで反省会をする

レシートは良くも悪くも、自分自身の買い方を反省するよいツールです。1日5分で良いので、レシートを見ながら1日のお金の使い方をふり返りましょう。残りの予算と期間をどのように過ごすかなど対策を取るだけでも、ムダな買い物や出費が減ってやりくりが上手くなります。

年末年始は何かと慌ただしく過ぎてしまいます。だからこそ、時間をお金で買わないように計画的な行動が大切と言えるので、今から心の準備をしておきましょう!

画像提供:Adobe Stock

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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