日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
10月の第2月曜日は「スポーツに親しみ、健康な心身を培う日」と定められた『体育の日』です。ご存じの方も多いと思いますが、この祝日は元々、1964年に行われた東京オリンピックの開催日(10月10日)を記念して制定されたもの。当時もオリンピックの影響で国民のスポーツ熱が高まったようですが、いまの日本も5年後に再び開催される東京オリンピックに向け、スポーツへの関心度が高まってきている感じがします。
スポーツにはいろいろなジャンルがありますよね。「球技」「格闘技」「陸上」といった競技スタイルのジャンルの違いもありますし、同じ競技ジャンルの中でも、たとえば陸上の場合の「長距離」や「短距離」のように、種目によって求められる身体能力には違いがあります。
スポーツを楽しむためには身体が基本ですから、栄養バランスのいい食生活が大切なのは言うまでもありませんが、自分がやる競技に“特に必要な栄養は何か?”を知っておくのも大切なことですよ!
短距離走・短距離水泳・体操・レスリング・柔道など、瞬間的に全力を出すことが求められるスポーツは、“筋力のキレ”が大切。持久力向上には、筋肉の材料となる「タンパク質」と、タンパク質をアミノ酸にする「ビタミンB6」を一緒に摂ると効果的。
【タンパク質が多い食材】 肉・魚・卵・大豆製品など
【ビタミンB6が多い食材】 イワシ・サバ・鮭・レバー・バナナなど
マラソン・長距離水泳・トライスロン・スキー・登山など、長時間かけて行うスポーツは、“持久力”が不可欠。そのために必要な栄養は、身体を動かすための基本的エネルギー源の「糖質」と、糖質をエネルギーに変える「ビタミンB1」、長時間の運動で貧血を起こさないようにする「鉄分」が重要。
【糖質が多い食材】 ごはん・パン・麺類・果物など
【ビタミンB1が多い食材】 豚肉・うなぎ・納豆・枝豆・玄米など
【鉄分が多い食材】 ほうれん草・ひじき・あさり・牡蠣・レバーなど
野球・サッカー・バスケットボール・テニス・卓球など、長時間プレイしながら、その中で素早く走ったり、蹴ったり、投げたりという瞬発力も同時に求められるスポーツは、“スタミナ・筋力・柔軟性”が大切。総合的な体力アップには、身体を動かすための基本的エネルギー源の「糖質」と、糖質をエネルギーに変える「ビタミンB1」、長時間の運動で貧血を起こさないようにする「鉄分」、骨を丈夫にする「カルシウム」などが特に重要。
【糖質が多い食材】 ごはん・パン・麺類・果物など
【ビタミンB1が多い食材】 豚肉・うなぎ・納豆・枝豆・玄米など
【鉄分が多い食材】 ほうれん草・ひじき・あさり・牡蠣・レバーなど
【タンパク質が多い食材】 肉・魚・卵・大豆製品など
【カルシウムが多い食材】 牛乳・チーズ・ヨーグルト・チンゲン菜など
スポーツにはケガが付きもの!などと言いますが、できればケガはしたくないですよね。そこでスポーツでよくやりがちな「骨折」「ねんざ」「肉離れ」の予防に役立つ栄養素が入ったメニューをご紹介しましょう。
高タンパクで鉄分も豊富な「鶏もも肉」を、カルシウムいっぱいの「牛乳」&「チンゲン菜」を合わせて煮込めば、骨の強化に効果があります!
動物性タンパク質とコラーゲン豊富な「牛すじ」を、植物性タンパク質とビタミン・ミネラルが詰まった「味噌」で煮込めば、関節の柔軟性強化に役立ちます!
動物性タンパク質とコラーゲン豊富な「サーモン」と、コラーゲンの吸収を高めるビタミンCが豊富な「トマト」の組み合わせで、筋肉をサポート。
スポーツと食は切っても切れない間柄。美味しく食べて、アクティブに動ける身体を作りましょう♪ (TEXT:大河原裕美)
・参考文献
・「スポーツ選手の完全食事メニュー」(西東社)
・「小学生の新しいスポーツ食事メニュー321」
こばたてるみ著/日本体育協会監修(西東社)
・「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」(高橋書店)
・「日本の食材帖」(主婦と生活社)
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