ダイエットをしてもなかなか痩せない。その上、なんだか体調も優れない……。これ、もしかしたら貧血の可能性があるかもしれません。実は、貧血気味だとダイエットがうまくいかないんだとか。
今回は、そんな貧血とダイエットの関係について、医師に伺いました。
貧血とは、血液中の、酸素を身体に運ぶ役割をもつ赤血球という物質が少なくなったり、形が小さくなったり変形したりすることなどによってその機能が果たせず、体中が酸素不足になってしまう状態のことをいいます。
女性は、月経などで血液が失われるために貧血になりやすいのに加えて、ダイエットによる食事制限でも、栄養不足になり、鉄分が足りないことで起こる鉄欠乏性貧血などになりやすいのです。
一方、エネルギーや脂肪についてみてみると、体内の脂肪を分解するリパーゼという酵素がありますが、このリパーゼは体の中の酸素が足りない状態ではうまく機能できません。そのため脂肪が分解されず、ダイエットをしても脂肪が落ちないということが起こり得ます。
また、筋肉などにも十分な酸素を運ぶことができないので、基礎代謝も落ちてしまいます。健康な人と同じ程度の運動をしても、なかなかエネルギーが消費できなくなってしまうのです。
貧血になると、疲れやすかったり、だるくなったり、ふらつくなどいう症状も出てくるため、運動量も意識しないと少なくなってしまいます。つまり、消費エネルギーが減ってしまうので、必然的にやせにくくなります。
また、貧血が進行すると、特に脚を中心にむくみが出やすくなります。そのため、いくらカロリー制限などをしても水分がたまった状態になってしまうため、体重が減らないわけです。
ダイエットをしようとする時は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考えることが大切ですが、食べ物を制限するなどによって貧血になってしまうと逆効果。
体調不良にもなりかねないので、ダイエット中もバランスのよい食事を心がけましょう!
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