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コラム

摘みたてハーブのみずみずしさ!おいしいハーブティーのお作法

ハーブとは、香りのある草のこと。庭がなくても、ちいさな鉢やプランターで栽培出来るので、気軽に枝葉を摘んで、料理に香りを添えることが出来ます。

かつて、ヨーロッパでは、病を治す良薬としてハーブが使われてきました。カモミールは頭痛によいとか、バジルは風邪薬になるとか、その効用はいろいろと言われています。はじめは薬として使われてきたハーブですが、今では、香りで気分をリフレッシュ、リラックスさせるものとして、活用されています。

左からローズマリー、レモングラス、レモンバーム。

フレッシュハーブがあれば

おいしい食事を楽しんだあとは、ゆったりとした時間を過ごしたい。そんなときは、ハーブティーがおすすめです。ハーブティーというと、ティーバッグやドライハーブを使うものと思いがちですが、ハーブを育てている方は、摘み取ったばかりのフレッシュハーブティーをこしらえてみましょう。新鮮なものをいただけば、ハーブティーのほんとうのおいしさが分かります。

ハーブティーの淹れ方

はじめに、陶器製かガラス製のポットを用意します。茶こしつきのポットもあるので、好みのものを選んで使いましょう。

用意したポットの中に、お好みの量のフレッシュハーブを入れ、沸騰したての湯を静かに注ぎます。そのまま3~5分ほど蒸らすと、ほんのりと黄緑がかったハーブティーが出来上がります。透明のポットを使うと、葉の動きや、湯を注いだあとの色の変化を楽しむことが出来ます。◎撮影では、レモングラスを使用しました。

甘みをトッピング

ハーブティーを、さらにおいしくいただくために。トッピングに、甘いシロップをこしらえましょう。どちらも、フレッシュハーブティーによく合いますよ。

左からハニージンジャーシロップ、レモンビネガーシロップ。

ハニージンジャーシロップ

<材料(作りやすい分量)>

はちみつ…200g
しょうが…100g

<作り方>

1 しょうがの皮を洗って、汚れをよく落とし、皮付きのまま、うすくスライスします。

2 煮沸消毒した保存容器に、はちみつとしょうがを入れ、全体をよく混ぜます。常温で保存し、2日後から使えます。

レモンビネガーシロップ

<材料(作りやすい分量)>

レモン(国産)…2コ
グラニュー糖…300g
酢…300cc

<作り方>

1 レモンは、塩少々をこすりつけてから洗い、上下のヘタを切ります。沸騰した湯で、1分ゆでます。ゆで上がったら、湯を拭き取り、スライスします。

2 煮沸消毒した保存容器に、レモン、グラニュー糖、酢を交互に入れ、全体をよく混ぜます。常温で保存し、2日後から使えます。◎レモンは、1週間を目安に取り出しましょう。

ハーブウォーターにしても

ミネラルウォーターにフレッシュハーブとレモンを入れて、冷蔵庫でキンと冷やしましょう。食卓に置いておけば、いつでも気軽に、さわやかなハーブウォーターを楽しむことが出来ます。ミネラルウォーターの透明感に、いろいろな造形のハーブがあわさって、見た目が涼やかです。◎撮影では、ローズマリーを使用しました。

夏場は炭酸水にしてもよいでしょう。

ハーブの保存

フレッシュハーブは、かるく水で湿らせたペーパータオルに包み、ビニール袋に入れてくちを閉じるか、保存容器に入れてフタをし、冷蔵庫で保存をすれば、3〜4日は保存可能です。

皆さんも、気軽にハーブののみものを楽しんでみてください。新鮮な香りが、心と身体をみずみずしくととのえてくれることでしょう。

文:田中真唯子 写真:松浦弥太郎

お茶を飲むことは、自分の体と心を癒やしてくれるものです。ていねいに淹れて、香りや味わいをたっぷりと楽しみましょう。

くらしのきほん

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