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チョコに飽きたら抹茶!【茶寮】で抹茶フォンデュを食べてきた!

進化したチョコフォンデュ

ご自宅でできるキットが発売されたりして、ブームを巻き起こしているチョコフォンデュ。しかしもうチョコは食べたし、他の味があれば…なんて思ったそこのあなたにとっておきのスイーツをご紹介します。それが【神楽坂 茶寮 本店】の【抹茶フォンデュ】。連日メディアで取り上げられています。和の食材をふんだんに取り入れた、甘さ控え目でボリュームたっぷりのスイーツが大人気のお店です。

ひっそりと佇む日本家屋

神楽坂駅から少し歩いていると、ふと見つけた小路。吸い寄せられるように入ってみると、そこには貫禄のある大きな和風の一軒家が。そこだけ空気が違っているような気がします。まさに隠れ家的なお店です。

この日は生憎のお天気でしたが、笹の葉が雨露に濡れて揺れる様子にはなんとも風情があります。

町屋風の一軒屋をまるごと使った店内には、柱が立ち並んでいます。年季ものだというのになんとも頼もしい感じがします。古い良さを活かしたインテリアと心地いい音楽、ガラス張りの窓からは自然光が入り、優しく落ち着いた雰囲気が味わえます。

抹茶の香りと共に幸せが運ばれてきました

お盆に乗せられてふわりといい香りをさせながら【抹茶のあったかチョコレートフォンデュ】がやってきました。えんじ色のフォンデュ皿に鮮やかな緑が映えて美しい。茶器にもこだわりがあるそうです。日本人のDNAに刷り込まれた美の感覚が刺激される色合わせです。

具材はこちら。パイ、いちご、白玉、そして注目すべきはこの緑の四角…答えはよもぎ風味の生麩!私はこの時生麩というものを初めて見ましたが、ツヤツヤでぷるぷる!よもぎの緑が優しく、なんとも可愛らしい見た目です。

たっぷりと抹茶を絡めていただきます

まずは王道の白玉にたーっぷりの抹茶チョコレートソースを絡めていただきます!ソースがコポッとする度に抹茶のいい香りがふわーーっと広がります。口に入れるとそれは鼻まで抜けます。濃い。とても濃い。いわゆる「抹茶味」ではなく、これは紛れもなく抹茶そのもの!チョコレートの甘味も強いですが、抹茶のおかげで後味はキリリとしています。舌触りはトロトロと滑らかで、モチモチの白玉によーく絡みます。もちろん白玉自体も、貫禄すら感じる完成度。噛む度に歯が気持ちいいです。

さあ、みなさんが気になっていたであろう生麩をいただきます。淡い緑と濃い緑の混ざり合う様子は感動もの。食感としては、もちと豆腐の中間と言えば伝わるでしょうか。噛むほどによもぎの香りが広がって、爽やかな後味です。築地の生麩専門店から仕入れているというだけあり、おいしさに気品があふれています。

チョコフォンデュでも定番のいちご。鮮やかで瑞々しい赤と深い緑のコントラストが素晴らしいです。そしてこれは安定感のあるおいしさ。濃厚なソースに、爽やかな酸味がよく合います。

パイは近くの茶寮専門工房で焼き上げたもの。具材の一つと侮れないほどにパイとしてのクオリティが高いです。サクサクでバターが香り、そのままでも美味しくいただけます。なめらかなソースとパリパリのパイは食感も良く、抜群の相性です。

残ったソースはバニラアイスにかけていただきます!甘さ控え目なバニラアイスとこっくりとしたソースが混ざり合います。あぁ〜これは絶対においしいやつだと最初から分かってました。アイスが溶ける前にかけていただきましょう!

そして最後に、春限定のフローズンスモアの紹介をします。もはや定番スイーツとして人気のフローズンスモアと和食材という夢にまで見たコラボレーションがついに現実のものになりました。フレーバーは抹茶とモンブランの2種類。食べずに春は終われません。

某CMにも登場したり、雑誌やテレビで連日取り上げられているこちらの【神楽坂茶寮 本店】。やはり行列は必至のようですが、穴場の時間は平日のオープン直後!常時8種類のおばん菜やお食事も用意しており、ランチとしても魅力的なメニューが他にもたくさんあるので要チェックです!

日本で生きる我々は、普段の生活に慣れ、「日本の良さ」を見過ごしてしまうことも…。しかし抹茶の深い緑色や器やいちごの朱色、白玉の透き通るような白に「美しい」と感動できる心というのは日本人ならでは。神楽坂茶寮の【抹茶のチョコレートフォンデュ】にはお店の雰囲気も合わせて、日本人で良かった〜!と思えるような「美しさ」と「喜び」がぎゅっと詰まっているように感じました。桜と共に抹茶フォンデュの美しさも噛み締めてみませんか?

神楽坂茶寮 本店

〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-9
【電話番号】03-3266-0880
【営業時間】月~土 11:30~23:00(L.O.22:00)
      日・祝 11:30~22:00(L.O.21:00)
HP: http://www.saryo.jp/kagurazaka.html

執筆:前田あいれ

成城大学文芸学部3年 音楽、映画、美術館が好きなアッパー系サブカル女子。食い意地は誰にも負けません。絶賛就活中です。

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