日本のお正月といえば お餅。これがないと新年が来たという感じがしないですよね。お雑煮や磯辺焼き、きなこ餅などいくつか食べ方がありますが、一番お手軽にできるのが焼き餅。オーブントースターで焼くだけで香ばしくてもちもちでとっても美味しいですよね。
でも、一つ難点を挙げるとすれば、お餅のあちこちが膨らんで、トースターの網にくっついてしまうこと。細かい!と言われるかもしれませんが、これが意外とストレス!ということで、そんなプチストレスを解消する方法をご紹介したいと思います。
お餅の表面に、醤油をたらすだけ!
醤油を塗ったところだけが、ぷくっと膨らむという、とっても不思議なレシピですね。ではなぜ、そうなるのでしょうか?お餅メーカーである「たいまつ食品」に理由を伺いました。
「お餅は本来、杵と臼でつくのが基本です。空気を抱き込みながらつくことによっておもちの中に細かい気泡が出来ます。お餅を焼くとその気泡や水分が膨張し、お餅が膨らみます。ここで、塩分を含む醤油を表面に垂らすことによって、お餅よりも先に醤油をたらした部分が高温になって膨らむため、お餅の中身があちこちから飛び出さなくなるのです。」(たいまつ食品営業企画室・石塚さん)
醤油を塗った上側に熱が集中することで、お餅の下側はふくらまず、お餅の中身が網にくっつかなくなるのですね!ちなみに、最近さまざまな食品メーカーから発売されている「切れ目入りのお餅」なら、醤油を塗らなくても上手に焼けるんだそう。
本当に醤油を塗ったところだけ膨らむのか、実際に試してみたいと思います!
今回使うのは一般的に販売されている切り餅。
真ん中に醤油を垂らします。
薄く塗り広げたらオーブントースターで焼きます。
焼き始めて2〜3分経つと醤油を塗った部分が少し膨らんできました…。
5分くらい経つと、ちゃんと醤油を塗ったところだけ膨らんでいます!
何も塗っていない右側のお餅は、いろいろな部分が膨らんでいました。
本当に醤油を塗ったところだけが膨らみました!一方、醤油を塗らなかったお餅は、いろんな方向に中身が飛び出し、トースターの網にもくっついてしまいました。
醤油を垂らすことで、網にくっつかないだけでなく、香ばしく焼きあげることもできる、一石二鳥のこの裏ワザ♪ぜひ、このお正月にお試しくださいね!
取材協力:たいまつ食品
フードコーディネーター。
島根県在住。レストラン、カフェ、料理家アシスタントを経て独立。主に企業やイベントへのケータリングを行う。