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バターの品薄状態が続いている昨今。さらに、バターの出荷が制限され、先月26日農林水産省は、バター3000tの緊急輸入を発表しました。7000t輸入するとした5月の決定に続くものですが、年度内に複数回行うのは初めてです。 輸入されるのは、業務用の冷凍バター。バターはハロウィン、クリスマス等のイベントも多いため、秋から需要が増えるんだとか。そこで、安定して供給されるよう、国際的な取り決めに基づく輸入量を超えて輸入することに決めたんだそう。
小売店でも「お一人様一点限り」など、販売個数に制限がかかったりと、食卓にも少しずつ影響が出ているバター品薄状態。お菓子作りやパン作りに欠かせない食材だけに困っている人も多いのではないでしょうか? そこでバターがなくても作れるレシピを探してみましたよ。
乳牛は暑さに弱く、猛暑になると乳の出が悪くなります。そのため、全国的に猛暑を記録した2013年度に生乳生産量が前年と比べて減少。さらに牛の体力が回復し、牛の搾乳量が元に戻るまでは約1年かかるため、今年の生産量も前年同時期と比べて減少しているのです。
また背景には、酪農農家の減少という要因も。たとえば、畜産統計によると、北海道内では酪農家戸数(2014年2月時点)は6900戸と、ここ10年で2130戸も減ったのだとか。バターの価格が多少上がっても、それ以上に円安による飼料価格の上昇、原油高による電気代UPといったコストが増加。そうした厳しい状況が酪農農家減少を招いていると考えられています。
食卓は、こうした世界の経済情勢、天候、資源などと実は強く深くつながっています。そんな事情も鑑みながら、バターを使うときは大切につかいたいものですよね。
参照サイト:農林水産省プレスリリース「バター及び脱脂粉乳の追加輸入について」
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