今日は、全国かまぼこ連合会が制定した『かまぼこの日』です。かまぼこの最も古い記録が、平安時代1115年の「祝宴の膳の図」に描かれていたものとされていることから、その年号を日付に置き換え、11月15日を記念日としたそうです。
また今日は『七五三』でもありますが、七五三のお祝い料理として、紅白のかまぼこを用意する習慣が古くからありました。11月15日とかまぼこは、そんな意味でも縁が深いんですね。
ちなみにかまぼこの最初の形は、いまの“ちくわ”の形だったそう。ちくわは植物の「蒲の穂」に似ていること、そして蒲の穂は、柄の長い武器「鉾(ほこ)」に似ていたことから、「がまのほこ」→「かまぼこ」と呼ばれるようになったのだそうです。
さて、「戦後食品の三大発明」と呼ばれるものをご存じでしょうか?その3つとは【インスタントラーメン】【レトルトカレー】、そして【カニカマ】なんです!
カニカマは魚のすり身を繊維状にしたカニ風味のかまぼこで、1973(昭和48)年の日本生まれ。かまぼこ製品としてはかなり後発のものですが、日常的には「板付きのかまぼこよりよく使う!」という方も多いかも知れません。
いまでは手頃なお値段の“カニ風味”から、もはや“カニ肉そのものでは?”と思わせるような高級カニカマまで、いろいろな種類が売られています。その人気は日本のみならず、「surimi」という名前で欧米などにも多く輸出されているそうです。世界に通じる味だからこそ、三大発明のひとつなのでしょうね。
最初にちくわ型の時代から来年で900年を迎える、伝統食材「かまぼこ」。栄養豊富で低カロリーなことから、最近はダイエット食として活用する人も多いようです。これからもいろんな使い方で、かまぼこを愛していきましょう。(TEXT:大河原裕美)
参照サイト
・全国かまぼこ連合会ホームページ