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クックパッドでも検索キーワードとして注目度急上昇!1月6日のNHK「あさイチ」でも特集された「七草粥」。最近はスーパーでも七草の入ったセットやフリーズドライ、レトルト食品も売られていますね。でも、縁起物のわりには、正式な作り方がわからないという人も多いはず。今回は知ってそうで知らない「本格的な七草粥」の作り方をリポートします。
1月7日は「七草がゆの日」。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶら)、すずしろ(大根)という七草のお粥を食べて無病息災を願うという古来から風習は、現代でも人気。現在もクックパッドの人気キーワードとしてランクインしていますね。
1月6日のNHK「あさイチ」のテーマも「七草粥」でした。しかも今回は、いつも「解決!ゴハン」コーナーを担当している駒村多恵キャスターが「本格的な七草粥の作り方を知りたい」と直々にリクエストした企画。知っていそうで知らない!目からウロコの発見がたくさんあったのでこれからご紹介しましょう。
今回、「あさイチ」で本格的な「七草粥」の作り方を教えてくれたのは、江戸懐石近茶流の柳原一成さん。以下にポイントをまとめてみましたよ。
ポイント① 残ったご飯や冷凍でもOK!
お粥というとお米から煮ると思いがちですが、いわゆる養生食と呼ばれるお粥とは違い、「七草粥」は残った冷ご飯で大丈夫なんだとか。
まず残ったご飯を土鍋や鍋に入れて水を加えたら箸でほぐし、中火でコトコト煮ます。ここで大事なのは、必要以上にかき混ぜないこと。あまりかき混ぜてしまうとベチャベチャしたお粥になってしまうので注意が必要。
ポイント② おもちを入れる
さらにこの後、なんとおもちも加えて煮ます。お正月で食べすぎた胃をいたわるためのお粥なのに、おもちを入れたらヘビーでは?と思った方も多いと思いますが、実はそれは現代人の考え。
昔のおせちは、神様を迎えるための神聖な食事で今よりももっと質素だったそう。だから食べ過ぎた胃をいたわるという意味でなく、本来は邪気を払うためのものだったという説が有力。
その際、必要なのがおもち。小正月(陰暦の1月15日)までお粥に入れるおもちは「かゆ柱」と呼ばれ、無病息災という願いを叶えるために必要なものなんだとか。
ポイント③ 味付け
お粥は味付けをしないのが基本ですが、「七草粥」は塩を入れます。
ポイント④ 入れるのは七草の葉の部分のみ
「七草粥」のセットによく入っている七草、みなさんはどうしていますか?全部入れてしまっているという人も多いはず。実は本格的な「七草粥」の場合、実の部分は入れないのがルール。葉の部分を細かく刻んで入れ、それ以外は他の料理に使うようにするといいそうです。
早速、作って食べようとは思いつつも、味がしない、食べた気がしないなどの理由でお粥が苦手という声も耳にします。そこで今回は、お粥が苦手という人でも美味しく食べられる七草粥レシピをご紹介したいと思います。
柳原一成さんによれば、七草をすべて入れる必要もないそうです。大事なのは、古来からの伝承を受け継いでいくこと。七つすべてそろっていなくても、1月7日食べることに意味があるそうです。気軽に「七草粥」を味わって、家族みんなでケガや病気のない1年にしたいですね。 (TEXT: 黒沢るか/ライツ)
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