低カロリーな海藻はダイエットの強い味方!“めかぶ”もダイエットを助けるすごいパワーを持っています。旬の今、めかぶの栄養を知ってダイエットの味方にしちゃいましょう。
めかぶ(和布蕪)は、わかめの根元にあるひだ状になった部分のことです。昆布やひじきなどに比べると、まだまだマイナーな存在ですが、海藻好きな人なら、ヌルヌル、コリコリした食感が個性的で、ファンの方も多いのではと思います。
スーパーでは、茹でて細かく刻んだものがタレとともにパック詰めされて、年中出回っていますが、めかぶの旬は3月から4月で、この1ヵ月間だけは、摘みたてのものが店頭に並びます。
めかぶには、わかめの葉の部分よりも、ぬめり成分やミネラル、不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれるといわれています。また、めかぶのヌメリの主成分はアルギン酸、フコイダン、と呼ばれる多糖類です。
めかぶに含まれるアルギン酸は食物繊維の一種で、体内でナトリウムの吸収を妨げるため、むくみや高血圧を改善したり、コレステロールを排出する作用があります。腸内環境を整え、便秘を改善するため、ダイエットだけでなく、美肌にも効果があります。めかぶには昆布の約4倍のアルギン酸が含まれているというデータもあります。
EPA(エイコサペンタエン酸)とは、人間の体内では作ることができず、食品から摂らなくてはならない必須脂肪酸のひとつで、血液をサラサラにして代謝をアップする働きがあります。動脈硬化や心筋梗塞などの予防にも役立つ、健康のために必要な栄養素です。
何といっても100gで11kcalというカロリーの低さは、ダイエットの強い味方です。
このように、めかぶには、他の海藻よりもダイエットに効果がある栄養素が濃く含まれていることが特長です。そして、なにより嬉しいのは低カロリーなことで、ダイエット中には積極的に食べたい食材ですね。
めかぶは食物繊維が豊富で、血糖値を上昇させにくい低GI食品です。血糖値を急激に上昇させやすい、ご飯やうどん、素麺などにプラスすると、血糖値の上昇が緩やかになり、体脂肪に変わりにくくなります。
めかぶに含まれるアルギン酸は、コレステロールを排出する働きがあります。 高コレステロールな肉や魚、卵料理にめかぶを添えると、コレステロールの吸収を妨げてくれます。
めかぶは低カロリーなので、他の食品に混ぜたりのせたりすることで、かさ増し効果が期待できます。ネバネバどうし納豆やとろろに混ぜたり、豆腐にトッピングしたり。味噌汁の具として加えると、ネバネバ効果で味噌汁の食べごたえがアップします。
今が旬のめかぶ。ぜひダイエットに役立ててくださいね!
管理栄養士。その他健康運動指導士、NR・サプリメントアドバイザー、アスリートフードマイスター、製菓衛生師などの資格を持つ。管理栄養士として、レシピ開発やカウンセリング、食育活動、現在は主に保健指導で、働き盛りの方々の健康づくりに携わっている。
「正しく食べてやせる」をテーマにした、管理栄養士の個別指導によるダイエットプログラムです。全室個室のカウンセリングルーム「クックパッド ダイエットラボ 銀座店」では、管理栄養士による個別カウンセリングを実施しています。
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