漢方茶マイスター兼薬膳アドバイザーの佐々木 美紗です。漢方というと、にがい・まずい「漢方薬」をイメージされる方が多いかもしれませんが、現在はのみやすく工夫された漢方薬も増えてきました。漢方的考え方を取りいれて、体質にあったダイエットですっきり健やか美人を目指しましょう!
日本では東洋の伝統医学のことを総称して「漢方」というのが一般的です。漢方は中国の伝統医学である中医学の考え方をもとに日本の風土や日本人の体質にカスタマイズされ、独自の発展を遂げた医学です。
「漢方薬」はその医学に基づいて、天然物である生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を2種類以上組み合わせて作られた薬のこと。国内で代表的なものだとツムラの漢方などです。今だと病院やクリニックでも処方される機会が増えましたね。
ちなみに「漢方」という言葉自体は江戸時代から使われるようになった日本独自の呼び方で、オランダ人を通して伝えられた西洋医学「蘭方」と区別するために生まれた言葉と考えられています。
薬膳とは、中医学の理論にもとづき食材や生薬(天然に存在する薬効を持つ植物・鉱物・動物)を組み合わせてつくる料理または食事のことを指しますので、漢方の考え方で処方される薬が「漢方薬」、料理・食事が「薬膳」になります。