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コラム

献立のマンネリ化を防ぎたいなら「展開表」を作ってみよう♪【足立洋子さんのごはんの作り方講座③】

著書「かんたん が おいしい!」(新潮社刊)が10万部を超えるベストセラーに。そして、このクックパッドニュースの「ごはんの作り方講座」でも大人気の足立洋子さん。連載3回目の今回は、クックパッドユーザーの多くの皆さんからの「マンネリ献立どうしたら?」の声に、答えてもらいました!

自分のレパートリーをこの展開表に書き込んでみよう!

毎日毎日おんなじメニューになってしまう。家族に「またあ?」と言われてしまう。そんな風に今日の晩ごはんを何にするかを考えるのは結構大変ですよね。

「食事作りは頭で考えること(献立たて)が7割、手を動かすことは3割。献立が決まっていたら後は手を動かす3割だけでいいでしょう」という足立洋子さん。
足立さんは献立、どんな風に考えているのでしょうか?

「子どもが少し大きくなってきた頃から前の週の水曜日には子供達と一緒に献立会議を開いていたの。たくさんの本を見ながら食べたいものを言ってもらって(笑)その中からいくつかをこの展開表に組み入れて味が重ならないように、同じ材料ばかりに偏らないように次の週の献立を作っていたんですよ」

なるほど、これなら自分のレパートリーも一覧できて整理できそうです。

三平汁 (c)新潮社
「鶏肉なら…さっぱり煮(煮る)、胸肉の揚げ焼き(揚げる)、ローストチキン(オーブン)。
鮭なら…焼き漬け・味噌漬け(焼く)、三平汁(煮る)、鮭マヨ(揚げる)、鮭チャーハン(ご飯) など。こうして、いろんな枠から選んだおかずを、月・火・水・木・金・土・日とはめていけば、主菜はすぐに決まりますよね!」

鮭チャーハン(c)新潮社
おお!同じ素材でも、まったく違うおかずが出来上がります! まさにマンネリ脱出!!

鮭マヨ(c)新潮社
「同じようにして、野菜や豆腐のレパートリーも考えると副菜もどんどん考えやすくなりますよ。 たとえば、 なすを南蛮漬け(揚げる)、ステーキ(焼く)、ほたほた煮(煮る)など。 こうすれば、副菜に悩むこともなくなりますよね」

食を選び取る力を育てあげることが親が子供にできること

お子さんに選ばせるという家族を巻き込む作戦も楽しそうです。

「『食べたい物を選んで』と言っても、野菜嫌いの息子でも意外にバランスよく選ぶのが面白かったの。そして、自分で選んだ物は責任を持って食べるようになるというのも、この献立会議の効果でしたね」

「食に興味を持つ子供に育て、好き嫌いをなくしてあげるのが親の役目だと、私は思っているんです。この子は野菜は食べないなどと親が決めつけるのはやめて、野菜も食卓にどんどん出していく。そして、野菜は体の調子を整えてくれるのよ〜、とか風邪のときには緑のものがいいのよ〜など話しかければ、子供は耳で学んでいく。そんな風に家庭の食卓の中で、ともにメニューの選び方を自然と学んでいくことで、一人暮らしになった時にコンビニや外食などでも選び取る力をつけていけるんだと思います」

展開表と献立会議。お母さんは献立で迷うことがなくなるし、子供の食育にもなるといいことずくめ。さっそく今日から、トライしてみませんか?

取材協力:

足立洋子さん(オフィシャルサイトはこちら)

1951年北海道函館市生まれ、苫小牧市在住。自由学園女子最高学部卒業。会員数2万人の「全国友の会」の“料理の達人”として、30年以上、小学生や新米ミセスにむけた料理教室、おもてなし料理講習の講師をつとめている。 2013年9月に新潮社から「かんたん が おいしい! スーパー主婦・足立さんのお助けレシピ」が発刊。現在10万部を超えるベストセラーに。著書では今回紹介した展開表テンプレートに記入された足立さんのレパートリーや展開レシピがが掲載されている。 「かんたん が おいしい!」購入はこちら

*足立さんの最新レシピがここで読める!

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