子どもたちの旅立ちに贈る、栄養たっぷりの大豆料理　〜「ごちそうさん」勝手に完食リポート⑲〜

太平洋戦争による生活への影響はますます深刻化。配給も少なくなり、食糧不足が続く中、め以子は大豆を使い、いろいろな料理を作って家族の食卓を守っています。ある日、かつて長男・泰介とバッテリーを組んでいた諸岡が西門家を訪問。まもなく出征すると告げる諸岡に西門家の面々は明るく見送ろうとします。ところが、長女・ふ久が突然諸岡の子を産みたいと言い出し、一同は騒然！ 悠太郎は激怒して反対します。一方、次男・活男も海軍に志願し、主計兵（食事を担当する兵士）になりたいと言い出します。め以子は大反対し、なんとか思いとどまらせようとします。

突飛なように思える２人の行動ですが、じつは、それぞれに純粋な思いがありました。長女・ふ久は悠太郎似。次男・活男はめ以子似。お互い、自分に似ているからこそ、気持ちを計りかねて反対してしまうのですね。でも、その思いの深さを知り、子どもたちの旅立ちを応援するのも親の役目。め以子も悠太郎もすっかりいいお父さんとお母さんなのです。

戦時中、使われていたという大豆粉。「使いにくい」とみんなが頭を抱える中、め以子は、肉の代わりにするなど、いろいろな工夫をしています。子どもたちの門出を祝う食事にも、大豆を使った料理が登場。戦争の影響が色濃くなり、暗くなってしまいがちな時世ですが、西門家の食卓はいつも明るい。精一杯の気持ちを込めた料理が、家族の心を救っているのですね。

昔と今では状況は異なりますが、栄養食品として、今も注目されている大豆。クックパッドの食卓でも、いろいろな大豆の料理がありましたよ。

「ごちそうさん」でも、活男のおべんとうに入っている大豆の唐揚げに海軍の上官が注目シーンがありましたね。

活男の旅立ちの朝に出た豆乳のオムレツ。おいしそうでした。牛乳の代わりに豆乳を加えるのは、ヘルシーだし、栄養も満点。すぐにでも真似できそうですね。

第21週は「悠太郎の卵（らん）」。西門家の家長として、すっかり頼もしくなった悠太郎がどんな乱をおこすのか？ 「ごちそうさん」ますます気になりますね。（TEXT:田久晶子）

長引く戦争に食糧難は続き、家族の食卓を守る主婦たちはみんな必死。め以子も少ない食糧をやりくりしながら、相変わらず「ごちそうさん」として奮闘しています。ある日、かつて長男・泰介とバッテリーを組んでいた諸岡が西門家を訪問し、まもなく出征すると告げます。これを聞いた長女・ふ久が突然諸岡の子を産みたいと宣言し、一同は騒然！ 一方、次男・活男も海軍に志願し、主計兵（食事を担当する兵士）になりたいと言い出します。子どもたちの突然の宣言にめ以子も悠太郎も動揺しますが、じつは子どもたちの行動には、深い考えがありました。