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料理お手伝いで食べ物を大切にできる子に ~我が家の食育☆

「食べることは生きること」とよくいいますが、 食事は同時に「楽しむもの」でもあると思うので、子供たちが楽しく食べられるように!

お料理上手な暮らしニスタ、中島英美さんの「食育」は子供にお料理をさせること。 男女問わず、料理の楽しさを学ぶことでより食事に興味を持っていく過程を実感できます。 中島さんが考える、子どもと一緒にお料理をすることのメリット・ポイントを挙げてみました!

食事に関心を持ってくれるように

幼稚園の頃はまず、レタスやキャベツのような葉物を手でちぎって入れる、和え物を混ぜるという簡単な作業から手伝ってもらいました。
お野菜をちぎったり混ぜるなどは簡単にお手伝いができます。
年齢や本人の上達に合わせてできることを少しずつふやしていきました。

幼稚園時代のお手伝いの段階でも、自分が作ったお料理を食べてもらう喜びを感じたり、無駄にしたくないという思いが芽生え、大切に食べるように。

お料理の上達の進度に合わせて

小学生になって、本人がもっとお料理を覚えたいと希望してくれたこともあり、包丁や火の扱いを少しずつ教えていきました。

必ずそばで見守る、慌てずにゆっくりさせるなど、 料理の上達の進度に応じてトライしてもらいました。

調理道具の持ち方、包丁も最初はみじん切りのような、形がある程度不揃いでも大丈夫なものをメインに。 火の扱いもそばで見守りながら、行っています。
一人でお料理ができるようになり、作る大変さを実感するようになったことで、食材にも作る人へも感謝の気持ちを持つように。

小さな子にはお料理するところを見せる

2歳の娘に実践しているのは、息子の時にもやっていたことですが、お料理しているところをそばで見せること。

野菜の香りをかいてもらったり、形、手触り、カットして中の種がどんな風についているか、栄養、どんな風にお料理に変身するのか、そばで見てもらっています。
☆危なくないように注意を伝えたり、包丁や火の危ない時は離れてもらいます

下の子はお野菜が元々好きですが、玉ねぎを食べたときは「きれいになった」と表現するなど、(玉ねぎは体をきれいにすると教えた)小さくても感じているようです。

小さい子でもできることがたくさん

息子より早い、娘のお料理デビュー。 お米を計って入れる、火がついていないお鍋にだしの昆布を入れる、お野菜を洗ってもらう。みそを容器からすくう、など。

小さい子でも出来る作業は一緒にやっています。

特に自分からやりたがる時期は楽しんで教えられる時期でもあります。

一緒にやると、時間は通常の3倍はかかりますが(笑)、その時間もかけがえのない時間として、親子で楽しむことが出来ています。

毎日と思うと無理なので、今日は時間が取れそう♪という日に無理ない程度に(^_-)-☆

お野菜をたくさん見せること

自家製のお野菜をもらう機会も多いですが、スーパーで買ったものであっても、お野菜を見せる、触れさせることを大切にしています。

『お野菜ってきれいだね。いい匂いだね。つるつるしているね。きゅうりはたくさんとげとげしているとおいしいよ。にんじんは軸が細いほうが甘いよ。形が曲がっていても味は変わらないよ。大きいのと小さいのがあるね。・・・・』

ひとつひとつに個性があること。素材によって違いがあること。たくさんの栄養があること。 目で鼻で手で感じてもらうことで食べる興味につなげています。

育っている様子を見せてみる

夫が鉢でできる家庭菜園にもトライしていて、 お野菜が育つのを目で見るのも子供の興味をひくようです。

息子は農業をしていた祖母の畑を見たり、収穫させてもらってから、お野菜をよく食べるようになったので、実際になっているところを見るだけでも食材に興味を持つきっかけの一つになると感じています。

一緒に献立を考える&一緒に買い物へ行く

一緒に献立を考えてもらうのも一つです。
自分が考えた献立が出るだけでも子供はうれしいもの。
献立は頭を悩ませるものでもあるので、協力してもらうとママも楽かも(笑)

また、一緒に買いものに行った時、どんどん参加してもらいます。
献立に合わせて、どの食材が必要か考えてもらったり、野菜やお魚の見分け方なども実践的に教えられます。

献立も素材選びも子供の意見を取り入れるのがポイント(^_-)-☆
☆皆が買う食材、むやみに触れないよう、目で見て確認できるポイントを教えます。

どうしても苦手なものは食べる工夫も

苦手な野菜は下ごしらえの段階でその癖を和らげる工夫も。
ゴーヤ(苦瓜)のような苦味が強いものは子供は苦手食材になりやすいです。

ゴーヤはワタに苦味が多いので、本当は栄養がありますが、美味しく食べることを優先して、スプーンで綿を丁寧に取り、薄くスライスする。塩水につけたり、塩ゆでをしておくなど、苦手な味を和らげるように。

苦味が多いものは甘味のあるもの、マイルドにする素材や調味料と合わせる。子供が好きなメニューに取り入れるのも◎です。

おいしく食べる姿を見せる

人間は一番最初においしいと感じるのが甘みだと言われ、酸味、苦味、辛味は後で覚えていくと言われているので、酸味や苦味があるお野菜は子供のうちは苦手かもしれません。

おいしく感じる段階があると理解しておくと、おおらかに待てます。
苦手なものも、親がおいしく食べる姿を見せると、「なんかおいしそうだな」といういいイメージが残るので、大きくなってから食べられることも。
自分自身も苦瓜が苦手でしたが、親がおいしそうに食べていて、高校時代に再び食べたらおいしく食べられたということも。

コツ・ポイント

出てきたものをただ食べるだけでは、なかなか大人でもありがたみを実感するのはとても難しいと思います。食べているものは誰かの努力で成り立っていること。
お野菜や家畜を育てる農家さん、漁師さん、食材を運ぶ人、お店の人、それを作る人。

少しでもその中に参加して実感することが食に関心を持つ一つかなと考えています。 また、あまり気負わずに、生活の中や話の中で伝えることもたくさんできると考えています。
小さい子なら絵本の読み聞かせも有効ですよ♪

引用: 暮らしニスタ by 中島英美

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