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コラム

ファーストフードだけじゃない!古き良き時代のアメリカ家庭料理で身も心も温まろう♪

世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、足立区の綾瀬に住むアメリカ人キャラさんの食卓へ!移民の多いアメリカにある古き良き時代のあったか家庭料理を振る舞ってもらったそうですよ。

色々な文化が入り交じりながらも独立しているアメリカの食文化

ハロウィーンや赤ちゃんの話題で盛り上がっているその横で、イースト菌がかなりの繁殖っぷり。ちょっとやりすぎたかしら、とはにかむ表情を見せるキャラさん。

テーブルで生地を伸ばし、形を整えたらオーブンへ。

アサリは茹でて殻が開いたものから順に、ざるにあげてクラムチャウダーの具材にします。

タマネギ、ジャガイモを炒め、小麦粉、バター、そして牛乳とアサリを投入し、チャウダーを煮込みます。

付け合わせのインゲンをガーリックで炒めます。アメリカ料理ですが、日本の土鍋を使用しているところに、なんだか嬉しさを感じました。

さて、クラムチャウダーの次は、アップルパイです!何個かわからない程の数のリンゴの皮を剝き、砂糖やシナモンを満遍なく塗り込みます。先ほどの残ったパン生地の上にリンゴを円形に積み上げ、上から網目状の蓋を作るようにパイ生地を乗せていきます。

形を整えたらまたもやオーブンへ。

クラムチャウダー用のパンが焼き上がりました!パンはナイフでくり抜いてお皿代わりにし、その中にクラムチャウダーを注いでいきます。 あつあつのクラムチャウダーは寒い冬には最高の逸品。「アップルパイ用にお腹を空けておいてね!」と言われますが、おいしいとなかなか人の箸、いやスプーンは止まらないもの。

アップルパイを焼いている間、キャラさんに「アメリカ料理って何?」と質問してみました。

少し考えたキャラさんですが、「アメリカは移民の国。色んな文化が混ざりながら、それぞれ独立しているの。その全体がアメリカね。ファストフードも中華料理も和食のレストランも、アメリカ人はみんな”アメリカン・ フード”と思って自然に食べて気がするわ」とのこと。

ちなみに、今回作ってくれたクラムチャウダーやアップルパイも、いわゆる「古き良きアメリカの家庭料理」であり、現代の家庭で実際に作る人は少なくなってきたとのこと。

少し質問を変えて、「では、キャラさんにとって代表的なアメリカ料理と言えば?」と聞いてみると、「そうね、ホットドッグ、ハンバーガー、シチュー、ステーキ、そしてミートローフとピザね」とかなり非常に具体的な回答が。うーん、アメリカ料理は一筋縄ではいきません

アメリカ料理の話題で盛り上がっている内に、どうやらアップルパイが香ばしい香りとともに焼き上がったようです。今はなき?古き良きアメリカを堪能しつつ、今回の KitchHike を終えました。

実際に食べてみた感想

イースト菌の発酵からスタートしたキャラさんの本格クラムチャウダー作り。中心をくり抜いてお皿にしたパンに、具沢山のクラムチャウダーを注げば出来上がりです。スプーンであつあつのスープをすくって、まずは一口。

ホットミルクの柔らかな口当たりが、口からお腹、そして体全体を内から温めてくれます。アサリの煮汁がとけ込んだスープと野菜、そして塩胡椒だけのシンプルな味付けで、こんなに美味しく頂けるんですね。これから寒くなっていく秋、そして冬。長くて静かな夜を、身も心もほっこりするクラムチャウダーで過ごしてみてはいかがでしょうか。

執筆: KitchHike(キッチハイク)

世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス。現在28ヶ国500以上のメニューを公開。KitchHikeマガジンやFacebookでおいしい情報を発信中! https://kitchhike.com

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